ヒロイン潰す為に帰ってきました。

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「おい、A。その傷、どうしたんだ？」


白場先輩に殴られ始めて約１週間後の、部活。

岩ちゃん先輩に、そう言われた。


岩ちゃん先輩が見つめてるのは、私の腕の大きなアザ。

勿論、白場先輩に付けられたものだ。


「あ、これですか？この前、ちょっとぶつけちゃって・・・」

「ぶつけただけで、そんなデカイアザ出来るワケねぇだろ。・・・まさか、白場にやられたとかじゃねぇよな？」


カンが鋭くて、助かります。


岩ちゃん先輩はどちらに付いてるのか微妙だし、今落としちゃいますか。


「！？そんなワケないじゃないですか・・・」

「ホントか？嘘つかなくていいからな」

「・・・実を言うと、そうです。・・・でも、この事は誰にも言わないでほしいんです。春高前のこの時期に、皆さんに余計な心配かけたくないですから」

「そうか・・・でも、あんまり酷くなるようだったら言えよ？俺も、なるべく白場を見張っとくし」

「ありがとうございます・・・」


よし、完璧。

これで、３年生は全員私の味方。

仕上げは、もう少しですよ。

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