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「じゃあ……ん、」
母に見送られて家を出ると、風磨は突然立ち止まって私に手を差し伸べてきた
「……」
なんでだろう
ここ、私の家なのに
もう、20年近く見ている景色なのに
その全部が、作り物みたい
私がずっと見続けてきたものが、嘘みたいに目に映る
目の前の風磨だけが生きているみたいだった
「なにボーッとしてんだよ、手」
私は犬か
いつも通りの風磨の様子に、ほっとすると私は自分の手を伸ばした
行く当てもなく彷徨っていたその右手は、すぐに風磨の左手に捕まえられた
小さく笑った風磨が、幼い少年のように見えた
照れくさいような、嬉しいような、そんな気持ちが2人を包んでいた
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☆ - 9【はっと我に帰る】→我に返る だと思います。 (2019年5月17日 16時) (
レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
えつ(プロフ) - あいさん» ありがとうございます！とっても嬉しいです…(涙) ぜひぜひまた挑戦してみたいです＾＾ (2018年10月11日 8時) (レス) id: 94efd89660 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - かさぶた、とってもよかったです！思わず泣いてしまいました。風磨くんのお話また読みたいです。 (2018年10月10日 16時) (レス) id: 88ef7968ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えつ | 作成日時：2018年9月25日 17時
