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「バカだなぁ」
レモネードを前に、腕を組む健人が笑う
いくらでも笑ってくれ
私も同じ気持ちだから
「で、行くの? ほんとに」
「行くって言っちゃったんだもん…」
「なんでキューピットになっちゃってんだよ」
「知らないよ」
分かってる
全部分かってるから、言わなくていい
健人は優しく微笑むと、諦めたように頷いた
「分かったよ、俺も行ってあげる」
「…ありがとう」
「でもA、油断してると取られちゃうよ? いいの?」
風磨は、女の子を選び放題かもしれないけれど
私には、風磨しか居ない
"特別" という言葉を使って逃げてきたけれど
私は、風磨が "好き" だから
やっと、なんとなく分かってきた
「今度、俺の方も協力してよね」
「俺の方ってなに」
「百合ちゃんだよ、焼き鳥屋の」
「あぁ、」
健人は、「好き」から逃げない
ちゃんと「好き」が言える人
私はいつになったら、風磨に伝えられるのだろうか
………………………………………
P.S 皆様へ。
安井くんのお話も書きはじめました。
風磨くんを読みながら、気長にお待ちくださいね^^
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☆ - 9【はっと我に帰る】→我に返る だと思います。 (2019年5月17日 16時) (レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
えつ(プロフ) - あいさん» ありがとうございます!とっても嬉しいです…(涙) ぜひぜひまた挑戦してみたいです^^ (2018年10月11日 8時) (レス) id: 94efd89660 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - かさぶた、とってもよかったです!思わず泣いてしまいました。風磨くんのお話また読みたいです。 (2018年10月10日 16時) (レス) id: 88ef7968ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えつ | 作成日時:2018年9月25日 17時