個性魅了の彼女【ヒロアカ】 (ページ22)

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1.ホークスの場合ページ22

一際、目立っていた。

「切島くん、ごめんね。」

にっこりと美しく、妖艶に笑えば

相手は、ぼんやりとした表情に変わり

なすすべなく、場外へ歩いていく。

「うわ、こりゃ最強ですね」

サイドキックの一人が中継を見ながら呟いた。

個性、魅了。

魅了の度合いによって、操れる時間が決定される。

発動条件は見るだろう。

「あんな愛らしか子、そりゃ男は魅了されるったい」

また別のサイドキックが呟く。

確かに、見れば即終了という感じか。

まぁ、でもやりようはあると思うけど。

そのやりようは、次の試合の爆豪くんが示していた。

開始早々の爆炎

「ちょっと爆豪くん!!!何色なのよ!いい加減見せて!!」

「うるせぇ!!クソ女!!テメェなんか真っ黒だわ!!」

「ひっどーい!」

爆炎が晴れていくと、
彼女だけが場外に腕を捻られた状態で出ていた。

「もう!いいよべつに!」

そう膨れた顔をすると、テレビに映る彼女が
カメラ目線でにっこり笑った。

「指名、お待ちしていまぁーす!」

…あれ、これテレビ越しでも魅了ってかかるの?

サイドキック達はぽけ〜っとテレビに釘付けになった。

「ホークス、彼女指名しましょう」

「…不純な動機ですねぇ」

とはいえ、興味はある。

で、結局まんまと指名してしまって

奇跡的にうちに来てくれた。

「「「可愛い…」」」

サイドキックがもう全員やられている。

「ねぇ、常闇くん、ホークスだよ!ホークス!」

「魅川…わかってて来たんだよな」

キャッキャと常闇くんの服を引っ張っている姿は
なんとも愛らしくて、年相応だと思った。

「じゃあ、さっそくだけど…」

わくわくした表情を見せる2人には申し訳ないけど
これを聞くのが、君達を呼んだ理由でもあるんだよね。

「USJ襲撃のこと、詳しく聞かせてくれる?」

それに、あからさまに嫌な顔をした2人。

そんなことを気にせずにこにこしてれば
常闇くんは仕方なく素直に正確に話してくれた。

かたや、この子。

「やっぱジーニストかエッジショットにすれば良かった」

と、不服そうに膨れている。
つーか、あの2人も指名したのか…

「ごめんね〜、Aちゃんもお話聞かせてくれる?」

笑って言えば、Aちゃんは
不貞腐れつつも仕方なく話し出す。

でも話てくれた内容は
わかりやすく無駄がない。
あ、この子、賢いなってすぐにわかった。