38話：フルーツアレルギーと大豆アレルギー�� ページ38
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ラウールがキャッキャと喜ぶ姿を見て、佐久間がようやく口を開いた。
佐久間「にゃはは。すごいだろーう、ラウールー？お兄ちゃんたちにかかればこれくらいチョチョイのちょいで分かってしまうのだー！」
ラウール「佐久間くん、ウソつかないで？」
すぐさま突っこんだ最年少に目黒以外全員が元通り。
佐久間「すみませんっ！で、ありますっ！」
こちらですっ！と、佐久間が両手で恭しく指し示した先には、ビニール袋に包まれたプリンの上にペラリと一枚の紙が乗っていた。
宮舘「にっしーって、こういうとこ濃やかだよね」
はーっと感嘆のため息を吐きながら宮舘がメモを拾い上げる。
そこには、かぼちゃプリンであることに加えて、原材料、それをいつ作ったかなど、事細かに書き記されていた。
宮舘「ふふ」
宮舘が、プリンに手を付けずにムスッとしている目黒のもとに歩いていって、すっとメモを差し出した。
宮舘「目黒、見てみな」
渋々と片手でメモを受け取り、すっと目を通した目黒の目は、ある一点で止まった。
そして、目黒の目が2、3回そこを行き来すると、「クソッ……」と頭を掻きむしり始めた。
その乱れた髪のままガタッと音を立てて立ち上がり、楽屋を早足で出て行った目黒に、向井が声を潜めて宮舘に聞く。
向井「なんなん、めめのヤツ。一体、舘さんは何見せたんですか」
向井の問いには何も言わずに拾ってメモを渡すと、宮舘はソファーに腰掛け、眉を下げて微笑んだ。
そんな宮舘を不信感満載といった感じの表情で見る向井だが、おそらく向井も目黒と同じところで目を止めた。
そこには、"大豆とフルーツは入っていませんが、心配でしたらお気になさらないでください" と書かれていたのだ。
向井「あ……。だから紫耀、」
そう呟き、思わず楽屋を飛び出した向井に、深澤、阿部、ラウールは思わずギョッとした。
深澤「ねえ、あれ、なにが書いてあったの」
宮舘の隣に腰を下ろした深澤が、声を低くして彼の顔を窺う。
メモの中身を知らない阿部とラウールも、じっと二人を見つめている。
宮舘「俺と目黒にとって、嬉しいこと、かな」
それだけ告げて、宮舘は目の前にあるカップを一つ手に取った。
宮舘「俺も頂こうかな」
事情を知らない三人はどういうことかと首を傾げていたが、佐久間と岩本は、よかったな、と言って笑った。
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かるうら(プロフ) - トトさん» トト様、ありがとうございます！続編は出すつもりではありますが、もう少しお待ち下さいませ！ (2020年8月28日 19時) (
レス) id: 2c64977e89 (このIDを非表示/違反報告)
トト - 一章完結おめでとうございます！お疲れ様です！一章、ということは...? 続編期待しています！ (2020年8月26日 14時) (レス) id: 334c29dcb4 (このIDを非表示/違反報告)
かるうら(プロフ) - ポルさん» ポル様、泥沼希望ですね。承りました。笑 樹くんには、男を見せてもらいましょう！リクエスト(になるのかな？)ありがとうございました！ (2020年7月27日 3時) (レス) id: 2c64977e89 (このIDを非表示/違反報告)
ポル(プロフ) - ぜひ裏話読んでみたいです！そして可能なら泥沼希望で。笑樹くんにはオタクから成り上がってほしいです！ (2020年7月26日 3時) (レス) id: e5a0f78b99 (このIDを非表示/違反報告)
かるうら(プロフ) - 黒さん» 黒様、こちらこそありがとうございました！より楽しんでいただけるように頑張ります！ (2020年7月26日 2時) (レス) id: 2c64977e89 (このIDを非表示/違反報告)
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