34話：野菜嫌いとフルーツアレルギー�� ページ34
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『お疲れ様ですー』
ガチャーンとわざと音を立てて楽屋のドアを開け放つと、一斉に男たちが振り返った。
佐久間「えー！にっしーじゃーん！」
深澤「なんでいんの！」
ワッと盛り上がり歓迎ムードのSnowManに西平はニコニコと笑顔で首を傾げた。
『みなさんにハッピーを届けにー？』
渡辺「キモ」
『わかりました。渡辺さんだけ、バレンタインなしですね』
渡辺「ウソだわ本気にすんなって」
いつも通りの掛け合いをしていると、入り口近くの椅子に座っていた目黒が茶々を入れた。
目黒「うわ、しょっぴーチョロ」
渡辺「目黒あとで楽屋裏な」
阿部「楽屋裏ってどこだよ」
学園ドラマのようなやりとりに、つい阿部がつっこむのもいつもの流れだ。
そんなやりとりを繰り広げていると、背後でカチャリと軽い音がしてドアが開いた先からピンク色の髪が覗いた。
田中「おつかれさまでーす！次SnowManお願いしまっす！」
SnowManの後輩グループ、SixTONESの田中樹である。
深澤「おう、おつかれー」
深澤が声をかけると、師匠師匠！と人懐こい笑顔を浮かべて深澤の元へやって来るのがまた可愛い。
田中「人数多いと賑やかっすねー……っ、うぇえっ！？」
しかし、西平の存在に気づくや否や、田中は急にあたふた足踏みし出し、手は宙を掻くように動き始めた。
田中「えっ、やば、って、え？は？にっしー？？」
完全に、不意に推しに出くわしたオタクの反応である。
田中「ども、…って、ホンモノ？え、マジ死ぬんだけど」
『あ、はい……。西平です。あの、ご無沙汰して、ます』
田中「あ、うん、あの…、久しぶり、です……」
こんな反応をする田中だが、実はお互い、会うのは初めてではない。
二人して、なんとなく頭を下げると、勢いよく田中が頭を上げて大きい手で顔を覆ってしまった。
真っ赤な顔の田中に対して、西平は貼り付けた笑顔すらも剥がれて怪訝な表情である。
田中「うわ、やっぱ無理！」
しかし、田中はそのまま走り出し、やばいだとか死ぬだとか、縁起でもない言葉を発してSnowManの楽屋を飛び出して行った。
『いや、無理って……いつまで無理なの』
呆然としている西平の隣で、深澤はクスクスと笑っていた。
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かるうら(プロフ) - トトさん» トト様、ありがとうございます！続編は出すつもりではありますが、もう少しお待ち下さいませ！ (2020年8月28日 19時) (
レス) id: 2c64977e89 (このIDを非表示/違反報告)
トト - 一章完結おめでとうございます！お疲れ様です！一章、ということは...? 続編期待しています！ (2020年8月26日 14時) (レス) id: 334c29dcb4 (このIDを非表示/違反報告)
かるうら(プロフ) - ポルさん» ポル様、泥沼希望ですね。承りました。笑 樹くんには、男を見せてもらいましょう！リクエスト(になるのかな？)ありがとうございました！ (2020年7月27日 3時) (レス) id: 2c64977e89 (このIDを非表示/違反報告)
ポル(プロフ) - ぜひ裏話読んでみたいです！そして可能なら泥沼希望で。笑樹くんにはオタクから成り上がってほしいです！ (2020年7月26日 3時) (レス) id: e5a0f78b99 (このIDを非表示/違反報告)
かるうら(プロフ) - 黒さん» 黒様、こちらこそありがとうございました！より楽しんでいただけるように頑張ります！ (2020年7月26日 2時) (レス) id: 2c64977e89 (このIDを非表示/違反報告)
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