25話：方言 ページ25
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「いいなー。柚季ちゃん、平野くんには方言で喋るよね」
ゼリーを食べ終わって袋にカップをしまい直している橋本がふと呟いた。
その空のカップを袋ごと受け取りながら西平が何度か軽く頷く。
その様子を見て、平野は首を傾げて橋本に聞く。
「方言出てる？」
「気づかないのは、平野くんが名古屋出身だからかな」
平野は心底驚いた表情で橋本と西平を交互に見ているが、頭を容赦なく左右に振り回すため、せっかくセットしてもらった髪がボサボサだ。
ボサボサになった平野の頭を手櫛で直しながら、西平がうーんと唸った。
『別に意識してないんだけど、名古屋弁のほうがノリが楽なんだよねー』
「あーわかる」
「いーなー。方言で喋ると距離近く見える」
拗ねたように口を尖らせて2人を見る橋本の頭を、西平がポンポン、と優しく撫でた。
『心配せんでも環奈が一番ですよ』
その言葉に橋本は、きゃーイケメン！と小さく叫んで西平の肩を叩いた。
ファンから普段サバサバしていて男っぽいと言われている橋本からは想像もつかない姿だろう。
それを微笑ましく見ながら、平野は西平の横に腰を下ろして包みを開ける。
「うお。抹茶？うまそ」
カットされたロールケーキを手にとってまじまじと見て、ハッとなにかに気づいた顔をした。
「カンカンはオレンジのゼリーだったよね？みんなバラバラに作っとるの？」
凄い勢いで振り向いた平野に西平は笑った。
『んなわけないじゃん。何種類か作って渡してるだけだよ』
あ でも、と西平は目線を平野から外した。
『大体グループ単位で同じものかな。全員の希望通り作れんしね』
「なに作ったの？ オレンジゼリー、ブラウニー、抹茶のロールケーキ、」
『SixTONESにコーヒーゼリーとSnowManにかぼちゃプリン』
「うっへー。大変そー」
「私チョコ1種類だけだよ」
そうだこれ、と橋本は本当に忘れていたかのように平野に小さい箱を差し出す。
『まあ、実家住まいだし、母親が嬉々として手伝ってくれるからなぁ。1週間ごとに作ったからそんなに大がかりでもないよ。ちなみにSnowManは、野菜嫌いの渡辺翔太の餌食になってかぼちゃプリン』
「もっと野菜を摂れと」
橋本のツッコミは、常に補足のようなツッコミで鋭いのに場を和ませる。
橋本のチョコを手に考え込んでいた平野もようやく理解したようで、そういうことか、と大きく口を開けて笑った。
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かるうら(プロフ) - トトさん» トト様、ありがとうございます！続編は出すつもりではありますが、もう少しお待ち下さいませ！ (2020年8月28日 19時) (
レス) id: 2c64977e89 (このIDを非表示/違反報告)
トト - 一章完結おめでとうございます！お疲れ様です！一章、ということは...? 続編期待しています！ (2020年8月26日 14時) (レス) id: 334c29dcb4 (このIDを非表示/違反報告)
かるうら(プロフ) - ポルさん» ポル様、泥沼希望ですね。承りました。笑 樹くんには、男を見せてもらいましょう！リクエスト(になるのかな？)ありがとうございました！ (2020年7月27日 3時) (レス) id: 2c64977e89 (このIDを非表示/違反報告)
ポル(プロフ) - ぜひ裏話読んでみたいです！そして可能なら泥沼希望で。笑樹くんにはオタクから成り上がってほしいです！ (2020年7月26日 3時) (レス) id: e5a0f78b99 (このIDを非表示/違反報告)
かるうら(プロフ) - 黒さん» 黒様、こちらこそありがとうございました！より楽しんでいただけるように頑張ります！ (2020年7月26日 2時) (レス) id: 2c64977e89 (このIDを非表示/違反報告)
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