第7話 ページ9
私は今、次の仕事のため、とある予備校に潜入しています。
勤務が終わり帰路に立っているのですが変な気配を背後から感じますね。
…あぁ、あの子か。
あの子のストーキングが始まった当初は、この私を付け狙うなんてどういう輩かと思ったら…あんな子供ですよ。
しかも、調べてみれば、よりによって近宮玲子のパトロンの孫だ。
ーーまだ無名だった近宮玲子の才を見出し大成するまで援助した恩人…の孫…。
微妙なラインではあるが一応、恩義がある。
つまり、殺せない。
私は義理堅いんです。
犯罪者ですがね。
あぁ、近づいてきましたよ…
貴「マイダーリン♡会いたかった♡先生の高遠さんも素敵！」
高遠「…私は会いたくないです。そして、ダーリンではありません。」
貴「そういう素っ気ないとこ、好きですよ。でもたまにはデレてください。」
高遠は彼女を無視し足早にその場から移動を開始した。
付いてきてる…
無駄に体力だけはあるんですから。
貴「今日はどこに連れてってくれるんですか？この間は山でしたよね。途中で帰っちゃうんですもん。捨てられた仔犬の気分を堪能しました。放置プレイ♡最高♡あ、でもお腹すいて帰るのが大変だったんで今日は非常食もありますよ。もちろん2人分！できる嫁！」
高遠「…。」
私、犯罪者ですがこの子の将来が心配です。
明智警視がこの子を日本に連れてきた理由もなんとなくわかります。
きっとこのまま育てば…いえ、なんでもありません。
そんな高遠の心配を他所に、はしゃぐマリノ
高遠「…私、今から別の仕事なんですよ。自称彼女でしょ？邪魔しないでくださいね。ほら、さっさと優しい保護者のところに帰りなさい。」
ピタリ…
マリノは体をワナワナ震わせて叫んだ。
貴「つ、ついに私が彼女だと認めてくれた！今日は赤飯です！！明智さんに電話しなくちゃ！バイバイ、未来の旦那様♡お仕事ガンバ♡」
ものすごい速さで去っていく。
高遠「Σッ！待ちなさい！誤解です！待って！！止まれぇぇーーー！！」
行ってしまった…。
なんであんなに足が速いんだ…。
まぁいいでしょう。
あの子はいつもあんな感じですから、きっと明智警視も本気にはしないでしょうね。
あんな子供と生活なんて明智警視も奇特な方ですね。
ある意味、尊敬しますよ。
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セツナ(プロフ) - 私も高遠さん推しなのでこの主人公に共感してしまうw面白かったです！！！ (1月5日 17時) (
レス) id: 6cc1bafe7a (このIDを非表示/違反報告)
かおりん(プロフ) - camellia様 同士よ、ありがとうございます！私も精進させていただきます。 (2018年10月1日 18時) (レス) id: b5be8e0e12 (このIDを非表示/違反報告)
camellia - あーいやホント好きっす(口調崩壊)ホントもう……来るたんびに高評価押してます連打したいです()自分も高遠さんの夢小説書かせていただいてる端くれなので、精進します。これからも頑張ってください！ (2018年10月1日 18時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
かおりん(プロフ) - くりきんとん様、ありがとうございます。更新頑張ります (2018年9月9日 17時) (レス) id: b5be8e0e12 (このIDを非表示/違反報告)
くりきんとん - 普通に面白いのに評価低い…高評価押させていただきました。。更新待ってまーす (2018年9月9日 16時) (レス) id: 062fe07ae9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりの | 作成日時：2018年7月8日 19時
