第32話 ページ34
体験入学当日ー
キラキラ…
なんで輝く明智さんも一緒なの?
明智「当たり前です。保護者ですからキラ☆」
貴「まだ、何も言ってない!ってかキラキラは絶対ダメ!!見てよ!私の鳥肌!そして周りのお母さん達の熱い視線と女子達の黄色い声!!!!もぉ…無理…歩けない…死ぬ…窒息して死ぬ…」
マリノは座り込んだ。
明智「クス、また馬鹿な事を…。ほら、歩かないとお姫様抱っこで連れて行きますよ。それは嫌でしょう?キラリ☆」
キメ顔やめてぇ…
とにかく輝かないでぇ…
貴「わかった!歩くから!…ってか何持ってんの?何それ?なんの旗?」
旗には体験入学御一行様と書かれている。
明智は誇らしそうに笑い髪をかきあげた。
明智「フッ…学校から依頼がありましてね、卒業生の私に是非案内をして欲しいとね。懐かしいですね。私が居た時と変わらないな。」
にっこり☆
また黄色い声が上がった。
それを合図に話を聞いていたお母さん達から質問が始まった。
学校の事ではなく明智個人に対しての。
明智は優しく微笑みながらひとつひとつ丁寧に答えて行く。
流石と言えるのは答えながらもちゃんと案内役もこなしている事だ。
午前中で案内も終わり、午後からは各科ごとのカリキュラム説明会を残すだけとなった。
ー昼食の時間
明智周りにはお母さん達がギッシリ詰まっていて私はあまりの窮屈さに食欲がゼロだ。
カレーをさっきからグルグル掻き回している。
明智「マリノ、ほら食べないと後でお腹空きますよ?仕方ないですね、ほら。」
明智はスプーンでカレーをすくいマリノの口元に運ぶ。
貴「げっ!やめてよ!自分で食べれるッ!!」
お母さん達はそんな2人のやり取りをみて盛り上がる。
『お兄さんととっても仲良しなのね。こんなカッコイイお兄さんがいて羨ましいわ。しかも東大の法学部を出てるんでしょ!』
『でも顔は似てないわね。マリノちゃん、ハーフでしょ?お兄さんも少しそんな感じだけど…』
やめて…
明智「私とこの子は親戚なんです。戸籍では本当の兄妹と言うわけではないんですよ。でも私には大事な妹なんです。私達の話はこのくらいで…」
やめてよ…
『そうなの!?じゃあ今日はマリノちゃんのご両親の代わりに?』
『マリノちゃん、イギリスから来たんでしょ?あっちにいるのかしら?』
詮索しないで!
バンッッ!!
私は机を両手で強く叩いてしまった…
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セツナ(プロフ) - 私も高遠さん推しなのでこの主人公に共感してしまうw面白かったです!!! (1月5日 17時) (レス) id: 6cc1bafe7a (このIDを非表示/違反報告)
かおりん(プロフ) - camellia様 同士よ、ありがとうございます!私も精進させていただきます。 (2018年10月1日 18時) (レス) id: b5be8e0e12 (このIDを非表示/違反報告)
camellia - あーいやホント好きっす(口調崩壊)ホントもう……来るたんびに高評価押してます連打したいです()自分も高遠さんの夢小説書かせていただいてる端くれなので、精進します。これからも頑張ってください! (2018年10月1日 18時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
かおりん(プロフ) - くりきんとん様、ありがとうございます。更新頑張ります (2018年9月9日 17時) (レス) id: b5be8e0e12 (このIDを非表示/違反報告)
くりきんとん - 普通に面白いのに評価低い…高評価押させていただきました。。更新待ってまーす (2018年9月9日 16時) (レス) id: 062fe07ae9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まりの | 作成日時:2018年7月8日 19時