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1話 ページ2

エース「おーい!A!早く食堂行こーぜ!」

『うん、行こう2人とも』

デュース「A、制服のリボンが曲がっているぞ」

私は自分の制服のリボンを見た。

『あ、本当だ』

慌ててリボンを直した。

『ぼーっとしてたみたい。気にしないで』

デュース「Aがぼーっとしてるなんて珍しいな…悩み事か?」

『…そんな感じかな…。ちょっと考え事』

エース「お前、オクタヴィネルだろ?悩みとかなら、アズールに聞いて貰えばいいんじゃね?」

『…うん、そうだね。近いうちに相談してみようかな』

アズールに相談するのは絶対に出来ない。

だってアズールのことで悩んでるんだもの。

まさか彼がここの学園に通ってるなんて……

彼は私のことを覚えてるだろうか。

私はアズールに散々酷いことを言った。

今更、謝っても許されることじゃない。

私は今もずっと、夜も君の絵を描き続けてるんだよ。

ずっと…もう、何年も貴方と会ってなかったけど、私は貴方のことを忘れることは一回もなかった。

エース「…おーい、A、本当に大丈夫か?」

『え…?えっと…』

デュース「今の話、聞いてたか?」

『ご、ごめん…聞いてなかった…』

何の話だっけ、とつけたす。

デュース「A、寮に戻って休んだ方がいい」

『え、で、でも…』

エース「大丈夫だって、先生には俺たちが話しておくからさ」

2人は相変わらず優しいな…。

『うん、ありがとう。じゃあ、、お言葉に甘えようかな』

今度、何か奢るからと言って頭を下げてから鏡の中へ行ってオクタヴィネル寮に入る。

自分の部屋に入って、キャンパスに向き合った。

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作者名:イヴァ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/、  
作成日時:2020年5月21日 17時

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