Sweet Melody~彼との甘い日常~【歌い手】

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ななもり side





さとちゃんところちゃん。
まぁ気づいてはいるけれど⋯⋯、
というか、俺たち全員がきっと、
Aのことが好きだ。

恋愛感情的な意味で。

この、「愛と死」はあまりにも俺たちに
合いすぎていた。
そのために、意地っ張りなさとちゃんところちゃんは、わざとお互いを高めあってるんだろうな、ということは俺でもわかった。

Aは多分⋯⋯というか、絶対
気づいていない。
彼女は鈍感すぎる。
こんなにサバサバしてて、男勝りなところがあるゆえに、男の子と付き合い方が分からない。
恋愛はご無沙汰なんだ。



⋯⋯まぁ、それを俺たちが教えてあげればいいんだけど、ね。





ジェル「どしたん？なーくん。そんな考え込んで⋯⋯ｗ」

なな「分かってるくせに笑、いやぁ〜！ジェルくんはいい男だなぁ〜笑」

ジェル「そんなよいしょせんとって〜笑、普通に照れるわ笑、それに⋯⋯」







ジェル「あんまり言うと、ホントに取るで⋯⋯？」

なな「⋯⋯！」





ジェルくんからの宣戦布告。
きっと、るぅとくんと莉犬くんも
分かってるだろうな。

この状況を分かってないのはAだけ。
これはいい都合だね。
6人の中から、誰がいいか決めてもらおうか笑



すると、ジェルくんは、
ぽん、とAの方に手を置いた。




ジェル「なぁなぁ、A〜」

『ん？』

ジェル「この前新しく出来たカフェ行こうや〜、行きたいって言ってたやろ？」

『え！マジで！？行く行く！！』

ジェル「お、良かった〜、俺が奢るから好きな分だけたべや〜」

『えっ、それはさすがに悪いよ⋯⋯』

ジェル「えぇんやって、女の子は大人しく財布閉まっときー？」

『あんたねぇ、私が稼いでないとでも思ってんの？？』

ジェル「んなこと言ってないやん笑、奢るゆーてんやから、素直に甘えやｗ」

『んん〜、分かった、今度はお礼させてな！』

ジェル「お、なにお礼してもろかな〜」

『変な事考えるなよ！！？』

ジェル「わーってるってwwwwww」





ほら、こういうところ。
鈍感だけど、礼儀としての脇前はちゃんとしてて、口は悪いけど、裏表なく優しくて。

そんなキミに、俺たちは惚れたんだ。

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