Sweet Melody~彼との甘い日常~【歌い手】

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A side




そして、お昼時間。
私は自作のお弁当を持って、教室に上がる。

すると、既にあらき先生はいて、
相変わらず眼鏡をかけて、採点をしていた。

はぁ⋯⋯、その横顔でさえかっこいい⋯⋯




『お疲れさまです。』

あら「ん、あぁ、おつかれさまです〜」



どう見ても作り笑いの笑顔、
話しかけない方が良かったかな⋯⋯。
ん、でも待って⋯⋯？


『あの、あらき先生⋯⋯、お弁当は⋯？』

あら「⋯ん？あ、あっはは、朝バタバタしてて忘れちゃいました笑、なんせ一人暮らしですから⋯⋯笑」




一人、暮し⋯⋯
じゃあ私にもチャンスはあるってこと⋯⋯！！
じゃなくて！！
あらき先生お弁当ないってことだよね⋯！？
それはダメ⋯！！



『あ、あの⋯⋯！！』

あら「⋯⋯ど、どうしました⋯？？」

『⋯⋯良ければ、これ、どうぞ⋯。』



私は、自分のお弁当を差し出した。
あらき先生は目を見開いてお弁当と私を見比べる。


あら「⋯⋯いや、でも、悪いですよ⋯。」

『⋯⋯いえ、私は大丈夫なので。その様子だと朝も食べてらっしゃらないんですよね⋯？
このあとも授業あるのに、ダメですよ。』

あら「⋯⋯オレは大丈夫ですって笑」

『〜っ！ダメです！食べてください！倒れられると困ります！』

あら「⋯⋯いつも冷静なA先生がそこまで言うなら笑、受け取りますね、ありがとうございます笑」



ニコッと笑って、受けとってくれた。
顔赤くなってないかな、大丈夫かな、私⋯⋯。

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