Sweet Melody~彼との甘い日常~【歌い手】

あいつは彼女[Sou] ページ35

A side



『そうちゃーん？』





あれ、おかしいな。
いつもいるのに⋯⋯。




部活の後輩の奏ちゃんがいない。
いやね？？奏ちゃんはマジで天使なの。
可愛いの、ほんとに。
もうね、女子かと思うくらい()




私は美術部なんだけど、部員が少なくて
無理やり奏ちゃんに入ってもらったっていうか⋯⋯、ん、なんか申し訳ない⋯⋯





『んー、ん、あ！いぶくん！！』

いぶ「？あれ？Aさん？」

『いぶくんさ、そうちゃん知らん〜？』

いぶ「そうちゃんね〜、⋯⋯、知らないなぁ。」

『ん、そっかぁ〜、ありがと！』






ふわふわのいぶくんに手を振って、
私は走り出した。









Eve side



いぶ「⋯⋯⋯⋯って、ほんとにいいの〜？






⋯⋯そうちゃん。」



さっきまで柱の死角に隠れてたそうちゃんが出てきた。


そう「⋯⋯いじめようと思って」

いぶ「えぇ笑、そうちゃんってそんなドSだったっけ？？」

そう「⋯⋯先輩が鈍感すぎるだけ。僕、何回も好きって言ってんのに、私もそうちゃん好きよ〜って弟扱いなんだけど。」

いぶ「えへｗえへｗえへｗｗｗ」

そう「笑い事じゃないんだけど⋯⋯」

いぶ「それはAさん鈍感すぎるねぇ笑」

そう「でしょ？？⋯⋯もう、ほんっとさぁ、いい加減男として見てほしい」

いぶ「えぇ〜？じゃあ、攻め切っちゃったら？？」

そう「⋯⋯いぶせんせ、、それは、、難易度が⋯⋯」

いぶ「いやっ！そうちゃんならいける！！！！」

そう「マジで⋯⋯笑」

いぶ「頑張れ笑」





そうちゃんの背中を、ぽん、とたたいて
送り出した。

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