Sweet Melody~彼との甘い日常~【歌い手】

・ ページ32

A side



なる「出たぞー」


なるせの髪の毛はいつもふわふわで、こっちが羨ましくなるわ、ほんと⋯⋯
何その女子力⋯⋯恵んで⋯⋯


『んー』

なる「ビール飲む？」

『！！！！飲むっ！！！！！』

なる「⋯⋯だめ。」

『なんでっ！？』

なる「⋯⋯酔ったら制御効かなくなるだろ、お前も、⋯⋯⋯⋯俺も。」

『あんた酒強いじゃん』

なる「⋯⋯別の意味だっつんだよ。」



なるせは出そうとしたビールを冷蔵庫に戻す。
今日のなるせマジでおかしい。
さっきも赤くなったり、酒飲まないし


『え？？なぁにぃ？きんちょーしてんの？久しぶりに幼馴染が来たからァ？え？？なにかわいーじゃん！！』




そう言ってなるせを小突く。
へぇ、なるせも可愛いところあんじゃん！



なる「はぁ⋯⋯、寝るかぁ⋯。」

『無視かよ、おいっ！』




なるせは立ち上がる。
⋯⋯ちょっと待って？私の寝るとこは！？



『私の寝るとこはー？』

なる「ん？床。」

『おまえなぁ！たとえ幼馴染でもそれはダメだろ！彼女できないぞ！』

なる「じゃあ⋯⋯」





なるせは近づいてきて、
私の耳を口に近づけて、



＿＿一緒に寝る？





『！！？』

なる「⋯⋯どーすんの、俺寝たい。」

『⋯⋯ね、寝ます⋯』

なる「どっち？」

『⋯⋯な、なるせ、と』

なる「は？聞こえなーい」



こいつ⋯⋯(怒)



『なるせと！！』

なる「じゃあ早く来て〜、ふぁ〜(あくび)」







で、ベッド。
いやまあ分かってたよ。分かってたよ。

す っ げ ぇ 近 い ん だ よ 。


シングルベッドだからマジで狭い。
寝返りも打てないし、今背中合わせになってるけど、背中当たってるし、心臓バクバクだし
まじやばい、この歳になって幼馴染と寝るとかちょっと意味わかんないなになにこれ⋯⋯




なる「⋯⋯んぁ⋯、何。寝れねぇの。」

『あったりまえでしょ！』

なる「⋯⋯ふーん。⋯⋯こっち向いてみ？」

『やだ』

なる「なんで」

『やだから』

なる「こっち向けって。」







無理矢理こっちに向けされられる。
私となるせは向かい合ってるわけで。
てかおでこくっついてるんだけどぉ！？
ヤバイヤバイ、頭パンクしそう⋯⋯。








なる「顔真っ赤じゃん、かわい笑」

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す