Sweet Melody~彼との甘い日常~【歌い手】

幼馴染[nqrse] ページ28

A side



私には幼なじみがいる。
3歳の頃から小学校も中学校も高校も同じ。
そして今の大学も同じ。
成人になってまで一緒になるとは思わなかったよ⋯⋯。
人生の大半は記憶になるせがいる。

多分大勢が想像する幼なじみは小さい頃は
「すきー！」とか「けっこんしよーね！」とか
中学は「ばーか！」とか軽い言い合いをしたり 高校ではお互いを意識し始めたり⋯⋯



そ ん な 可 愛 い も ん じ ゃ な い



いやね？私だってね、そんな感じなのかなって思ったよ。
少女マンガとかで見たあんな感じのは全くない。
⋯⋯ていうか、講義を受けてる人達のほとんどは私となるせが幼なじみってこと知らないと思う。
あんま話さないし。



なる「⋯⋯おい」

『ｯて⋯、なに。』

なる「⋯⋯次、講義移動。」

『あ、っそ。わざわざどーも。叩かなくても良くない？』

なる「お前起きないだろ。」



そう言ってなるせは友達と一緒に次のホールへ向かった。


『なんなの、ほんと⋯⋯』

侑亜「⋯⋯なにぃ〜？まーたなるせくん？」

『そー、ほんと何がしたいのアイツ⋯⋯』

侑亜「てか、ほんっとに幼馴染なんだね⋯⋯」

『ね！ほんとね！見えないよね！！』


侑亜は私の友達で、私となるせが幼馴染だって知ってるの、侑亜ぐらいだと思う⋯⋯←


侑亜「ん〜、やっぱ好きなんじゃないの？なるせくん。」

『誰がよ』

侑亜「あんただよ」

『なんでだよ』

侑亜「知らねーよ」

『お前マンガの読みすぎ』

侑亜「だってびっくりするぐらいあんた見てるよ？なるせくん。」

『うっそだぁ！きもー⋯⋯()』

侑亜「なるせくん可哀想〜ｗｗｗ」

なる「⋯⋯おい」

侑亜「『あ。』」







後ろをむくと、講義の資料を持ったなるせが
立っていた。



『やっべｗ逃げるぞー！』

侑亜「待ってwwwwww」




私と侑亜は全速力で逃げ出した。

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