Sweet Melody~彼との甘い日常~【歌い手】

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A side




志麻「見て」

『⋯⋯！』





連れてこられた場所は、ステージの上。
今はもちろん誰もいないけど、照明は着いていた。




志麻「俺、ここで歌ったんだ。」

『⋯⋯うん。』

志麻「やりたいこと、だった。」

『うん。』

志麻「帰ってこれた、Aにも会えた。」

『⋯⋯うん。』

志麻「Aは、この活動してる俺は、嫌い？」

『んなわけ⋯⋯！』


志麻「小さい頃さ、潰れた公園で「大きくなったらAと結婚するー！」とか言ってたやろ？」

『あぁ笑、なんかあったなぁ笑、私も言ってた。』


志麻「⋯⋯あれ、多分本気だったと思う。」

『え⋯⋯？』





志麻は客席じゃなくて、私を見る。




志麻「今も、Aのこと好き。愛しちゅう。でも、あれが冗談なら突き放して？
俺が嫌いなら、嫌いって言って」




私は、すぐに答えることが出来ずに、
だまった。
でもその変わり、目からは涙が出てきていた。


志麻「⋯⋯ッ、嫌なん？嫌いなら嫌いって言ってや、Aの口から聞きたい」

『好き⋯⋯！』

志麻「は？」

『だから⋯⋯！うちも、好きやゆーてんの！
嫌いになんかならない⋯⋯！』

志麻「じゃあなんで泣いとん」

『⋯⋯嬉しかった。好きなのはうちだけやないんや思って、嬉しかった⋯⋯！』

志麻「ああ〜⋯⋯、かわいい。」




志麻は、私を抱きよせて頭をぽんぽんと
撫でてくれた。

大きくて暖かい手は、とても安心した。









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高知の方言わかりません⋯⋯


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