狩る者の密かな恋物語【ﾅﾋﾞ3.6/ｾﾌﾞﾝｽﾄﾞﾗｺﾞﾝ2020】

人類の希望２％ 【仲間】 ページ3

はてさてどうしたものか。

１人で都庁内に入るのはさすがに気が引ける。
ゲームでいうパーティーメンバーが欲しいものだ。

いや、何人か組もうとしたのだが弱そうな人たちばかりで失望したりしたのだ。



ふいに肩にとん、と手を置かれた。

振り替えった私は絶妙なほどの失望を感じてしまった。


「私たちとパーティーを組まないか？あと１人、メンバーが欲しくてな」

「よぉ、どうだ？」


返事に悩む私。

だって、この人たち、１人はゴスロリの服にくるくるのツインテかましちゃってるし、もう１人は反社会的な派手な服装で顔を思いっきりフードで隠しちゃってるし。

これまでにない恐怖を覚えた気がした。



「え…えっと、その…」

どうしようか迷っていると、１人の反社会的な服装の男が近寄って来る。

「組んでくれるよなァ？」

だなんて鋭い瞳で髪の隙間から私を睨むんだから！！
モンスターとやり合う前に下手したらこいつらにやられてしまうかもしれない。


「ハ、ハイ…組みましょう。よろしくです」



選んだ選択肢はﾞ生きるﾞ。
私は生きることにした。


「良かった、なかなか組もうと思う人がいなくてね。あ、私の名前はマリーだ。よろしくな」

「俺はカイトだ」

「私はAです…」


マリーは優しく微笑んで私に手を伸ばす。


「生き残ろうな、一緒に」


耳元で囁かれてびっくりした。

けれどその言葉に心が一瞬、暖かくなれた気がした。

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