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絶望的な気分だった。
今まで俺達は、何の罪もないAをイジメてきた。
その現実を受け入れられないままでいた。
クラスの誰もが言葉を発しない。
Aを誤解していたことがショックなのか。
自分達がやったことの重大さがわかってショックなのか。
それとも、間違っているのは自分だということがわかってショックなのか。
それは今は分からない。
何も考えられない。
何を考えればいいのか分からない。
胸を握り潰されるような、重い岩を乗せられているような、そんな感覚がしている。
磯貝が、掠れた声で言葉を放った。
「明日…謝ろう。」
皆が彼を見た。
「目を背けたら…行けない…と思うんだ。
俺達には、彼女に…Aに謝る義務がある…と思う。」
一言一言、慎重に言葉を選びながら話す磯貝は、今まで見てきた中で1番苦しそうな表情をしていた。
「……許してくれるかな。」
渚くんがポツリと言った。
「分からない。」
中村が言った。
「アイツは冷たいところあったけど、なんだかんだで優しい子だったし…」
中村はすごく辛そうな顔で、必死に許してもらえる理由を探しているようだった。
俺は…。
正直許してもらえないと思った。
もしも俺なら、絶対に許さない。
でも、もしかしたら…。
なんて思ったりして。
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栞 - すごくいい作品でした (2018年10月1日 0時) (
レス) id: fc94cb1f8d (このIDを非表示/違反報告)
ハヤテ - 号泣したー 。・°°・(＞_＜)・°°・。 (2018年7月25日 16時) (レス) id: f0adf48f80 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 神作品やー！！ (2018年4月15日 11時) (レス) id: a8dea294c9 (このIDを非表示/違反報告)
夜月 - 実際泣いた…裏切り小説の中で一番泣ける話…高評価付けるしかないよ…身内起きるから大声で泣けない…(泣) (2017年8月5日 4時) (レス) id: 29db77e580 (このIDを非表示/違反報告)
黄龍 - うぅ...泣ける...！私が涙もろいだけかもしんないけど、裏切り系を最後まで読むと必ずと言って良いほどの確率で泣く。すごく良いお話だったと思います。 (2017年2月24日 2時) (レス) id: 2b59e0c15f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：osaga | 作成日時：2017年1月18日 21時
