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第二話 ページ2

『へぇ… ここが哭倉村か…』

トンネルを抜けた先に広がる小さな村。一見なんの変哲もなさそうな村だが…

『なーんか、嫌な気配がするんだよねぇ…』

この村の空気はお世辞でも良いとは言えない。妙に胸騒ぎがする。
ま、どちらにせよ警戒するに越したことはなさそうだ。

そんなことを考えながら足を進める。
いつのまにか村の中心部らしきところまで来てしまったらしい。

さて、まずはこのあたりの妖怪に話を…



  「そこの者!!止まれっ!!!!」


そんな声とともに、斧やらなんやらを持った人達に囲まれる。


  「貴方…よそものですね。こんな時期になぜこの村へ?」

茶髪の髪をひとつにまとめた男がそう問う。まったく…人間は物騒なものだ。
ここは素直に答えたほうが良さそうかな。

『私は人探しのためにこの村に来たんだよ。なにも企んでるわけじゃないから、大人しく通してくれると助かるんだけど。』

「人探し?こんなところにか?」

「あの女、怪しいぞ…」

周りの男たちがざわつき始める。すると茶髪の男が、

「この者は縛ってお屋敷に連れて行きましょう。抵抗しなければ痛いようにはしません。
どうです?」

と発言する。

このくらいの人間なら蹴散らしてもいいけど、人間と物は傷つけるなって岩子に言われてるしなぁ…
それに縄で縛られた程度なら余裕で抜け出せる。

ここは抵抗しないほうが身のためか…。

『わかった。縛っていいよ。』






ーーーこうして、私は縛られたまま大きなお屋敷に向かうことになったのだ。

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作者名:ハル | 作成日時:2023年12月29日 22時

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