賭けるほどの価値はない命 ページ25
「っ！」
そこからは早かった。
帽子を被った少年と私たち3人はそれぞれ
別の方向へ逃げた。
が、レオリオはまた戻っていって返り討ちにされていた。
私はレオリオを放っておけなくて戻ったら
何故かゴンもいて、
ヒソ「うん、君も合格♠」
と、いってヒソカが帰っていった。
「...ゴン、大丈夫？」
ゴン「...うん、それよりレオリオを追わなきゃ！」
クラ「ゴン！A！大丈夫か！？」
「クラピカ.....」
ゴン「ねえ、A、クラピカ。
あいつ、言ったんだ。
俺とレオリオは合格だって。
それってどういう意味だと思う？」
...ゴン...
クラ「彼は試験官ごっこだと言っていた。
つまりヒソカは我々を審査していたのさ。」
ゴン「審査？でも俺、あいつに顔をじっと見られただけだよ？」
クラ「その前にあいつに1発食らわせただろう？」
ゴン「うん、俺はね。
でもレオリオは逆に殴り返されちゃったよ？
それでも合格だって。」
クラ「あの超人的な身のこなし。
やつは天才的な才能の持ち主だ。
特に闘いという一点においては、
我々を遥かに凌駕している。」
ゴン「...うん。」
クラ「戦いに長けた武闘家は拳を合わせた瞬間、
相手の匂いを感じてるという。
これまでの経験、力量、その他全ての匂いを。
ヒソカはまさに、ゴンやレオリオに
自分と同じ匂いを感じたのかもしれないな。」
「同じ匂い、か...。」
だとすると、私は.....
あいつと同類の殺人鬼かもしれない...。
魔女という名の元人間を迷いなく、容赦なく
殺し続けてきた私達魔法少女は。
違う、みんな誰かを助けるためにやっていた事だ。
でも、魔法少女が魔女になるって事実は
私と杏子しか知らなかったはず.....。
だから私たちは.....
ああもう嫌だな.....
.......私、最低だ。
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作者名：イルカさん | 作成日時：2017年10月21日 16時
