傍にいてくれる事が ページ22
帰り道のこと。
クラ「.....なぁ、A」
「なぁに？」
クラ「.....ここから先に行っては、
もう本当に後戻りできなくなる。
.......それでも、それでもお前は.....私に
微笑みかけてくれるか.....？」
「...っ、当たり前！
.....クラピカ、たとえ貴方が誰を殺そうとも、
私はもう貴方を責めることは出来ないのよ。
.......私の方が、きっと多くの命を絶っている。
むしろ、貴方が微笑みかけてくれるのが、
.......みんながそばにいてくれたこと自体が、
奇跡のように嬉しいのだから...」
クラ「.....お前は、いつも自分を卑下するような
ことを私に言うな。」
「.....そう、かもね。
でもホントの事だから。」
クラ「.....そうか。」
「...魔女を、殺すことが
正しいって、信じてたから...」
クラ「...ああ。」
「...っ！
人の役に、人を救ってるんだと思い込んでた...！」
クラ「...」
「.....魔女になる前に、
魔法少女に言われるの、
『私、魔女にはなりたくない』って、」
クラ「...」
「.....私、私、.....
結局、私のしてきたことは...！」
クラ「...そう、だな。
.......そう思いたくなんてないな。」
ただ相槌を打って、頷いてくれるクラピカに
いままで隠してた言葉が止まらない。
溢れ出てくる不安と不満、が
言葉と感情という形になって、
私の心に突き刺さり抜けない。
.....それでもクラピカは、
・・・
私自身を否定しない。
それが何より嬉しくて、.....
声が震えてしまう。
今にも泣きそうな表情を見られたくなくて、俯く。
「.......私、でも私は.....
化け物にはなりたくなかったよ.....！！」
クラピカは私の手を、両手を
クラピカの両手で包んだ。
...嗚呼、
クラピカの手の方が、こんなに大きいんだ。
「.....っ」
クラ「.......こんなに、綺麗なのにな。」
クラピカの儚げなその優しい顔に、
思わず溢れる涙を抑えられなかった。
手を取り合い、
私たちは
まるでお互い慰めあっているようだった。
そんな中でも、
心地よさを感じてしまった私は、
本当に最低だと思う。
私は、仲間を
クラピカをオークションまでは
絶対に守りきると決めた。
そこから先には、
クラピカはきっと
連れて行ってくれないだろうから...
ーーだから、この価値のない命に変えてーー
たとえ命に変えても？違う、私の命じゃ足りないくらい→←創造と混沌
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白器(プロフ) - 面白いです！頑張ってください！ (2018年12月29日 11時) (
レス) id: 606a83cb8b (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 続きが楽しみです！頑張ってください (2018年12月4日 20時) (レス) id: 193d98d6bf (このIDを非表示/違反報告)
イルカさん(プロフ) - ゴルリオさん» ありがとうございます！励みになります！(泣) (2017年10月29日 14時) (レス) id: 759c33cc02 (このIDを非表示/違反報告)
ゴルリオ - めっちゃ面白いです！続き楽しみにしてます！ (2017年10月28日 17時) (レス) id: 922f1f815f (このIDを非表示/違反報告)
イルカさん(プロフ) - cocolove420さん» ゾルディック家編、楽しみにしていてください！日曜日に大分更新しようと思います！ (2017年10月28日 13時) (レス) id: 759c33cc02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イルカさん | 作成日時：2017年10月25日 19時
