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FILE.13 ダイイング・メッセージ 1 ページ14

「「「『なっ!!』」」」


犯行現場に設置されていたカメラには真中オーナーと剣を振り上げている甲冑の騎士の姿が写っていた
甲冑の騎士は真中オーナーの背中を斬りつけた後顎をつかみそのまま喉元を剣で突き刺し殺した


目暮「喉を一突きか・・・。派手な殺しかただな」

毛利「まてよ、この構図どっかで・・・」

コナン「死体の正面に展示されてたあの絵にそっくりだ!!!」

『!確かに』

コナン達が思い出したように告げると目暮警部が慌てて聞き返した

目暮「ほ、本当かね?」

毛利「はい!確か題名は[天罰]!!」

毛利「おそらく犯人は、あの絵にかさね会わせるためにこんな殺し方をしたんでしょう」

目暮「しかし、大胆な犯人だ・・・。こんなカッコを客に見られでもしたら大騒ぎになると言うのに・・・」

『そういえば、犯行のあった部屋に行く通路は立入禁止の札で塞がれていたな』

目暮「なに!?」

『蘭、確かあれは午後4時頃だったよね?』


蘭「う、うん・・・。でも、5時すぎに行ったときにはなくなってて・・・」


目暮警部がビデオを確認すると時間は4時半頃になっていた


目暮「つまり犯人は立て札を置いて人を遠ざけた後、甲冑を着てあの部屋に潜んだ・・・。そして、あらかじめ呼び出しておいた真中オーナーが来たところを刺し殺したという事か・・」

目暮「そうなると犯人は、立て札や甲冑の保管場所や犯行現場の位置関係を知っているこの美術館の関係者・・・。つまり、あなた方の中にいるという事ですな!?」

目暮警部は後ろにいる落合さん、窪田さん、飯島さんに目を向けた
すると、コナンがなにやら動き始めた


コナン「ねえ、見てみて!何かしてるよこのオーナー・・・」

目暮「え?」

毛利「こ、こいつ勝手に巻き戻して・・・」

コナンが巻き戻したテレビを指差した

コナン「ほら、最初に斬りかかったはずみで犯人が前に倒れたスキに・・・」

毛利「んーーー?」

『これは、何かに気づいたのかな?』


コナン「壁の札をとってる」


毛利「お、今度は机の上のペンを・・・」


目暮「な!?、何か書いてるぞ!!」


確かに四人が話している通りカメラには真中オーナーに斬りかかった弾みで床に膝をつく鎧の姿を見て何かに気づいたように近くにあった札をとりその紙にペンをはしらせている
この様子から見てもダイイングメッセージを残しているようにしかみえない

FILE.14 ダイイング・メッセージ 2→←FILE.12 甲冑の騎士 3



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紫貴(プロフ) - 楽しく読ませていただいてます。実はFile3の阿笠博士のセリフの文字が君ではなく黄みになってました。 (2018年10月1日 4時) (レス) id: fc2783e21e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うたた寝する聖女 | 作成日時:2018年4月22日 19時

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