不良道ジョーカー 日向景寅：なんとなく近づきたかった！ ページ39
「見つけたぞぉ！！」
「ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ!!?」
道端で出会った彼に追い掛けられるのは
まだ彼と音弥が出会ったばかりの話
･
･
･
「なぁ、なぁなぁなぁ！」
「な、なにぃ！？」
「逃げんなよ！！」
「じゃあそんな全速力で追い掛けて来ないでぇ！」
半ば半泣きになりながら足を動かす
なんという体力だ、この私が振りきれないなんて
これでも、学生の頃は女子の中で一番早かった
「逃げの小太郎」ならぬ「逃げのA」と呼ばれたのだ
「どぅりゃあっ！！」
「わぁあ！？」
グッ、と服を引っ張りれたのがわかった
後ろに行く身体
地面に落ちると思った私は思わず目を閉じる
けど、
当たったのはそこまで固くない
暖かさまで感じる
ゆっくり目を開ける
「捕まえたぜ！」
にしし、と笑う彼の顔
「〜〜〜〜ｯ!!」
彼に抱きとめられた、そう感じるまで遅くはなかった
一瞬で熱くなる体温
だめだ、だめだ
遠くから見たらただの怖い人なのに
近くで見たら、…
「…？おい、大丈夫か？」
突然のことに言葉が出ず、うなずく
ザワザワと喚く人達
そんだ、この人はあの人なんだ！
それは目立つわ！！
彼を恐る人は多く、距離を取られる
「は、はなっ「うっせーな、場所変えっか！」ファっ！？」
そのまま連れていかれる
乱暴に扱われるのかと思ったが、
手は、先程抱きとめてくれたままの手
腰に手を当てたままなのだ
いやいやいや、あの日向景虎がこんなことするわけない
たぶん無意識だ
連れてこられたのはとある神社の階段前
「ここなら人通りもすくねーし煩くねぇな」
相変わらず声が出ずにうなずくだけしかできない
「……」
そんな私を見て彼は
「…(そんな顔、するんだ)」
驚くくらい哀しそうな顔をしていた
どう声を掛けたらいいか詰まった
「…ちょっと待ってろ」
走り去る彼に
私は唖然としたまま、階段に腰掛けた
数分して戻ってきた彼の手には、
「ん、食えよ」
「たこ焼き…？」
「おう、うめーぞ」
と、言って笑う彼
とくん、と音がした
「…追いかけるのはやめてよ、こわいから」
「そりゃわりー」
無邪気な笑顔
ああ、可愛らしい
(今回も逃げられたの？)
(おう、でも一緒にたこ焼き食った)
(追っかけてないわよね？)
(………)
(そら逃げるわー)
8.6秒バズーカー はまやねん：幸せの体温(彼目線)→←作者から
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優芽(プロフ) - 仮面ライダー電王の幸太郎、書けたらでいいので、書いて欲しいです！ (2019年6月15日 7時) (
レス) id: aed56382a1 (このIDを非表示/違反報告)
カノさいこう！！！！ - ロギイだあああああ！！神作あざっすうう！！！！ (2016年3月2日 7時) (レス) id: 1437b9a0a5 (このIDを非表示/違反報告)
エミリ― - ロギイありがとうございます！感動しました、ひーちゃんさんのかく小説大好きです！これからも応援しています！ (2015年10月3日 21時) (レス) id: d61b5131a7 (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃん(プロフ) - 咲さん» わざわざありがとうございます！名前だけ聞いたことはあります、アニメ化もしてた気が？？w機会があれば読んでみますね、ありがとうございます！ (2015年9月4日 19時) (レス) id: 3008cb7a68 (このIDを非表示/違反報告)
咲 - 面白かったです！あの、月刊少女野崎くんをお勧めいたします！ギャクですが、男女が半々くらいで、書きやすいのではないでしょうか。とにかく、読んでみて下さい。 (2015年8月12日 20時) (レス) id: 3e2964c627 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひーちゃん | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/karua/
作成日時：2014年11月2日 0時
