学秀くんの許嫁がE組にやって来ました Part14 (ページ10)

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「いるよねー…。

自分が作ったフィールドの中だと王様気分になっちゃう人…」

莉桜がうんざりしたように言う。

「ああ…、ありがたいのにありがたみが薄れちゃうよな」

殺せんせーの前までつくと、結構浅い。

『おお…、浅め。これならいける』

と殺せんせーを見上げる。

「ヌルフフフ、景観選びから間取りまで自然を活かした緻密な設計…。

皆さんには整然と遊んでもらわなくては」

"殺せんせーの弱点㉒プールマナーにやたら厳しい"

『楽しく遊べばいいじゃん～』

えいっとそこらに浮いてあった水鉄砲を殺せんせーに向けて発射する。

「きゃんっ」

とどこからか超裏声の悲鳴。

『…え。誰今の』

誰今のも何も殺せんせー以外いないのだが。

殺せんせーを見ると、ぎぎぎ、とぎこちない動きでうずくまっている。

「え、えへ」

と殺せんせーが可愛らしく笑ったのと同時に、

カルマが殺せんせーの座っている台の足をがしっと掴んだ。

へへへ、と悪魔のような笑みを浮かべてその台をゆっさゆっさと揺さぶる。

「ぎゃあ！カルマくん！！揺らさないで！！！

水に落ちる！落ちる！！落ちますって！！！落ちますから！！頼みます！！」

ぎゃあぎゃあとものすごい剣幕で喚く殺せんせー。