学秀くんの許嫁がE組にやって来ました Part14 (ページ6)

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それを見た瞬間、みんなは叫び声を上げ

着ていたジャージを脱ぎ捨て一斉にダイブした。

『うわ、まじか…。すげぇな』

岩から恐る恐る下を覗き見る。

…無理だ。飛び込める気がしない。

何故ってあたしは、泳げないからだ。

みんながキャイキャイとはしゃぐ様を見てため息をつく。

本来なら水泳なんて見学するところだが、

E組はあたしの弱点も受け入れてくれる____。

と殺せんせーも言うし。

水遊びくらいならしてもいいかもしれない。

「A～？何してんの」

下でずっとあたしを待っていたカルマが、

しびれを切らしたように名前を呼ぶ。

『…や、なんでもない』

岩の上に座って、ゆっくり脚を下に伸ばす。

…つかない。水の感触が一向に脚に来ない。

『高い…』

なんでみんなこんな高いところから

ビビりもせず飛び降りれるんだろうか。

気が知れない。

「…？何してんの」

もたもたといつまでも飛び込まないあたしを見て

カルマは首を傾げる。

『…や、あのさ。その…』

「もしかして、…泳げないの？」

ぐ、っと言葉に詰まる。

こんな真正面から弱点はこれですか？と

聞かれるのに慣れてなさすぎて息も詰まった。

こくん、と静かに頷く。