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目の前には、どこかデジャヴを
感じさせる殺せんせー。
分身を作って、それぞれ教科ごと
のハチマキを巻いている。
「ヌルフフフフ、皆さん。
一学期の間に基礎がガッチリできてきました。
この分なら期末の成績はジャンプアップが
期待できます!!」
殺せんせーはひとりひとりに勉強を教えながら喋る。
「殺せんせー、期末もまた
全員50位以内を目標にするの?」
「いいえ、せんせーはあのとき、
総合点ばかり気にしていました。
生徒それぞれに見合った目標を立てるべきかと
思い至りまして…」
殺せんせーは渚の前で英単語チェックを
捲りながら続けた。
「そこで今回は、この暗殺教室に
ぴったしの目標を設定しました!!」
皆視線を集めるように、
殺せんせーは分身を回収する。
と同時にNARUTOのハチマキを巻いた
殺せんせーが、寺坂の肩を揉む。
「だ、大丈夫!!
寺坂くんにもチャンスがある目標ですから!!」
さて…、と殺せんせーは、対せんせー弾の
入ったピストルを触手に持った。
「前にシロさんが言ったとおり、せんせーは
触手を失うと動きが落ちます」
と自分の触手をバシュっと撃つ。
途端に触手は弾けとんで、ビチビチと
地面をのたうち回った。
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作者名:神川夏海 | 作成日時:2021年2月28日 22時