学秀くんの許嫁がE組にやって来ました Part14 (ページ5)

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次の日。

無事に退院し、しっかり登校したあたしは、

何故かみんなと一緒に殺せんせーに引率され山を登っていた。

しかも水着を着用して。

「あつはなついなあ…。

大阪のほうでは猛暑の時そう言うらしいです」

殺せんせーはそもそも暑いという概念がないのだろうか。

涼しげな顔でみんなを変わらず引率する。

「あぢぃ…。なんで裏山なんかに…」

杉野が零した愚痴に、便乗するようにあたしも愚痴る。

『ね。こんな暑い中登山てどんな拷問だよ』

「プールでしたら本校舎にあるんですよね？

場所が違うようですが」

後ろで渚のスマホから律の声がする。

『水泳か…。登山もやだけど水泳もやだな…』

誰にともなくぽつりと呟く。

みんなでだらだらと喋りながら山の傾斜を下る。

だって、何を隠そうあたしは…。

と急に殺せんせーはヌルフフフフフ、と笑ってこちらを向いた。

「さあつきましたよ！ご覧あれ！！」

と草を分けたその先には、川…、ではなくしっかりと水をせき止めたプールがあった。

自然の景色や地形を存分に活かしたそのプールは思わず歓声が上がるほどのクオリティ。

…だが。

「せんせー特製のＥ組専用プールです！！」