今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:25,702 hit
小｜中｜大
607. ページ34
執事と別れて、カルマをバスルームまで案内する。
『ここ、バスルームね。
タオルとかは全部あとで置いてくれるから。
ドライヤーとかは鏡のところ。
制服はそのカゴに入れておいて？』
カルマはさっきから黙ったまま。
『…どしたの？』
「いや…、ちょっと家が思ったよりすごくて」
なにそれ、と笑うと、カルマは頬を掻いた。
「ありがと、」
『いや大したことしてないじゃんw
寒いでしょ？多分お湯も張り終わってるから、
しっかり温まっておいで』
「や、流石に家主より先に
湯船に浸かるなんてできないんだけど」
『…？カルマの為に溜めたのに？』
「わかった、ありがとう」
それじゃあごゆっくり〜、とバスルームを出ると、
そのまま部屋に戻ろうと階段を上る。
その途中、運悪く学秀と鉢合わせてしまった。
『げ、』
「顔を見るなりなんだ。失礼な奴だな」
『いや、別に…』
学秀は訝しげに首を傾げる。
「…？風呂は？」
『え？』
「水泳の授業があったんだろう。
髪が濡れてるし解けてる」
よくあたしのこと見てくれてんのね。
『や…、』
「そもそも誰を連れ込んでるんだ？」
バレてた…。
『なんで、』
「玄関に知らない靴があった。男物のな。赤羽か？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1096人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：神川夏海 | 作成日時：2021年2月28日 22時
