学秀くんの許嫁がE組にやって来ました Part14 (ページ18)

今日:9 hit、昨日:0 hit、合計:25,703 hit

591. ページ18

「すっかり暴君だぜ、寺坂のやつ」

「ああ…、あれじゃ一年二年の頃と同じだ」

と周りからちらほら不満が聞こえる中、

殺せんせーがきょろきょろと周りを見渡しながら

やって来た。

「なるほど、せんせーを水に落として、

みんなに刺させる計画ですか」

寺坂は少しあたりを確認するように、殺せんせーの方を向く。

『…？』

「それで君はどうやってせんせーを落とすんです？

ピストル1丁では、せんせーを1歩たりとも動かせませんよ？」

寺坂は手に持ったピストルをじいっと見つめる。

…やっぱりなんか変じゃないか…？

寺坂は殺せんせーにむけてピストルを構える。

「覚悟はできたか？モンスター」

「もちろん出来てます。鼻水も止まったし」

寺坂は絞り出すように呟く。

「ずっとてめぇが嫌いだったよ。

消えてほしくてしょうがなかった」

と殺せんせーは馬鹿にしたときのしましま模様に変わる。

「ええ知っています。

この暗殺のあとでゆっくり二人で話しましょう」

めちゃめちゃ煽るなぁ殺せんせー…。

寺坂は煽り耐性0だからなぁ…。

寺坂のピストルを握る手がプルプルと震えている。

パシンっと発砲音ではない変な音がした。

刹那、物凄い爆発音とともに、

一気に身体が水底へ叩きつけられた。