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590. ページ17
「折角寺坂くんが私を殺る気になったんです。
みんなで一緒に暗殺して、
気持ちよく仲直りです…」
とついに殺せんせーの顔からも粘液が出始めてしまった。
正直かなり気持ちが悪い。キモい。
『きもい…』
とどうやら渚は、寺坂のあとを追いかけていったようだ。
本当に面倒見がいいんだから…。
ほっとけばいいのに。
…放課後。
カルマを誘ったけど断られちゃった。
それどころかめちゃめちゃ止められてしまった。
泳げないのに〜って。
いや多分泳ぎが関係する暗殺はしないだろ…。
浅いポジションをキープしとけば大丈夫！！
だと思う…。
泳ぎが必要だと思ったら帰ろ。
あたしたちは等間隔に、プール内で整列していた。
あたしの位置は、水門の前の浅い場所。
殺せんせーの前は駄目なんだって…。
寺坂はノリノリでみんなに指示を出している。
「よーしそうだ！
そんな感じでプールに散らばっとけ！」
と何故か竹林だけはピストルを突きつけられている。
何あれ、人質のポジション？
「偉そうに…」
と人質役の竹林が声を上げた。
「疑問だねぇ僕は。
君に他人を泳がせる器量なんてあるのかい？」
「うるせぇ竹林。とっとと入れ！」
と竹林をプールに蹴り落とした。
あれ、人質役じゃなかったの？
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作者名：神川夏海 | 作成日時：2021年2月28日 22時
