学秀くんの許嫁がE組にやって来ました Part14 (ページ15)

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次の日の昼休み。

カルマと山で昼食を摂ったあと、

あたしは一足先に教室に戻ってきていた。

そこには、ぐずぐずと謎の液体を目から垂れ流す殺せんせー。

…なにごと？

『殺せんせー泣いてんの？』

殺せんせーは黄色の液体を拭いながらいいえ、と答えた。

「鼻なので、涙じゃなくて鼻水です。目はこっち」

「紛らわしい！！」

『鼻水…？なんで？アレルギー？』

風邪でも引いたのかな？

花粉症の季節ではないし…。

「どうも昨日から身体の調子が少し変です…」

昨日からねぇ…。昨日といえば…、

寺坂に変なスプレー缶ぶちまけられたことくらいしか…。

と、ガラッと勢いよく扉が開いて、本人が登場した。

「おお！寺坂くん！！」

殺せんせーは嬉しそうに立ち上がると、すぐさま寺坂の前まで行った。

「今日は登校しないのかと心配でした！！」

びしゃびしゃと鼻水を寺坂の顔面にふっかけながら。

…ざまあみろwww

寺坂はギっと殺せんせーを睨むと、

ネクタイで顔にかかった鼻水を拭う。

「おいタコ、そろそろ本気でぶっ殺してやんよ。

放課後、プールへ来い。

弱点なんだってな、水が」

本気で…って、お前が？

寺坂にどこか言いしれない違和感を感じた。