カロリーメイト【天童覚】

「呼び方」 ページ2

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カロリーメイトはちょっとモサモサするけど



『おいひい』



部室に備えられたカロリーメイトを含む
部の物を整理しながらも食べるこの少女は
白鳥沢学園高校男子バレー部のマネージャーだ。



「また食いながら掃除？逆に散らかってますけどお嬢サン！！」



ちょうど部室にやってきたのは天童と大平。
白鳥沢は部室と更衣室が別で隣同士だ。



『んんんんんんんんん〜〜(おはようございます)！！

…………ゲフッケフッ……！！』


「大丈夫か？喉詰まった？」



大平がAの背中をさする。


天童に至っては爆笑している。
だがそれでも水を差し出してくれるあたり
多分だが優しい心があるのだろう。



『おはようございます獅音先輩！お水ありがとうございます天童先輩っ！』



「おはよう。今日も元気だな」


「A呼び方ー」



天童は部室のあれこれを触りながらそう言う。



『あ スイマセン！覚先輩でしたねっ』


「工は？また若利くんの横で自主練？」


『はい。工くん熱心ですよねっ』


「熱心だしなにより若利に負けたくないんだろうな」


「んっとアイツ面白ぇわ。な〜？A」


『はいっ！』


「ホントAは可愛いね。お前もジューブン面白いよ」



頭をなでられるAは至極嬉しそうだった。



『ありがとうございます覚先輩っ』




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