『HTF』〜恋の周波数 part1〜

35.　目玉焼き ページ36

ﾗﾝ「そう？じゃあいいや。それより俺なんかお腹減っちゃった。なんか作ってよラッセルの彼女さん。」


『は？…いや、ていうか、え？』



図々しいにも程があると言うか、つっこみどころ満載だぞランピーよ。
まあ別に料理ぐらい作ってもてなしても良いんだけれど(怪我してるけど)
ラッセルの彼女さんじゃないし、あるとして妹か娘なのだけれど。

でもまあ頼られて、嫌な気がするでもないし
未来の彼氏に最初に振る舞いたかったけれど、食べたがってるし、振る舞っちゃいましょう私の愛情たっぷり手作りご飯！





ジュー ジュー




只今、ラッセルの自宅キッチンにて勝手に冷蔵庫にある物を使わせていただいてお料理を、
お料理の方をね、作らせておりますA17歳でございます


ﾗﾝ「へえ、目玉焼き」


『なんか勝手に使っちゃ悪いんでせめて卵とハムしか使用しないことにしたんすよ』


本当は豚の生姜焼きとかハンバーグとか作って腕を披露したかったんだけれど、
なんか勝手にそんなに材料使っちゃあね

許可が下りてないから後で私のポケットマネーで返せる程度の材料しか使用しません
普通にハムエッグでも美味しいし、お腹膨れるしね



『はい完成〜』


ﾗﾝ「え、なんか黒いのできた…」



出来たそれ(ダークマター)をお皿に盛り付け、冷蔵庫の中にタッパに入れて保存されていた冷やし白米をレンジでチンして食卓に並べる。
お箸を置いて椅子に座るように促した。と、する前にもう座ってた。

片腕でもここまで出来ちゃえる私は本当に器用だと思う



箸を持ち、手を合わせて一緒にいただきますと言って口へ運んだ。


…うん！美味しい。(私だけ)




ﾗﾝ「醬油とって」


『はい、どうぞ。…ランピーは醤油派なの？』


ﾗﾝ「そうだよ。…ソース派？」


『いや、マヨネーズ派』


ﾗﾝ「うぇっ」

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