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＊寂雷サイド＊
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受付の隅っこに立たされている彼女は澄ました表情ではあったが少し落ち着かないようだった。
あらかじめ私の診察室へ客を通すよう伝えておけば彼女を待たせなかったかもしれないと思う反面、いつ終わるかもわからない午前診察の待合室に入れて風邪でももらってしまったらとも考えてのことだった。
自分の立場は分かっている。ディビジョン代表ともなれば女性からアプローチされることは多いし、加えて医者というステータスを持ち合わせる自分を好いてくれる女性は少なくない。
もちろん自分のことを訪ねてくる初見の女性がいれば職場の女性陣はいい顔をしないであろうことも頭の片隅で予測していた。
寂雷「その……もしかして辛い思いをさせてしまったかな？」
「…いいえ、何のことでしょう。」
寂雷「…すまない。」
なんとなく申し訳なさが募り謝罪の言葉が自然と口から流れ出た。
「いいんですよ、本当に。もともと私、女性が苦手なので。それより早くとりかかりましょう。先生の貴重な時間が勿体無いですよ。」
そう言って微笑む彼女を見ると少しホッとした。
寂雷「…そうだね、ではお願いしてもいいかな…？このパソコンなんだけど…。」
「少し拝借しますね。」
パソコンの画面に文字列がザァッと並んでいく。
彼女に今日来てもらったのは、最近病院内で導入されたデータ管理システムについて手ほどきを受けるためだった。正直自分の経験上できなくはないことではあるが彼女にも興味が湧きわざと仕事を依頼したのだ。
「あぁ、なるほど…。今使いやすいようにデータを整理しますね、よろしいですか？」
寂雷「あぁ、頼むよ。」
仕事に入った彼女の横顔は凛としつつもどこか儚げで、非常に興味がそそられた。
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＊寂雷サイド…end＊
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橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです！続きを待ってます！(*´ω｀*) (2021年9月28日 7時) (
レス) @page8 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
美姫(プロフ) - とても面白かったし、話の流れも最高でした！続きが気になります！更新頑張ってください！ (2021年5月17日 10時) (レス) id: ac5aee6225 (このIDを非表示/違反報告)
ベル(プロフ) - オーキッドさん» 初めから読みました！！めっちゃ続きが気になります！！更新頑張ってください！ (2021年3月21日 20時) (レス) id: 61644e4b7a (このIDを非表示/違反報告)
オーキッド(プロフ) - みそらーさん» コメントありがとうございます。こんな亀更新にも関わらず待っていてくださって本当に嬉しいです。これからもゆるりとお付き合いください。 (2021年3月15日 7時) (レス) id: 500cf8b735 (このIDを非表示/違反報告)
オーキッド(プロフ) - ぷにぷに左衛門さん» 返信が遅くなり大変申し訳ありません。温かいお言葉ありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。 (2021年3月15日 7時) (レス) id: 500cf8b735 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：オーキッド
| 作成日時：2019年5月23日 8時
