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部屋には無数の機材が置かれていた。
日本家屋の部屋とはとても思えない。
男「ここで待っていて下さい。……まだ何も見ないようにお願いします。」
パシッと襖が閉まり、静寂が訪れる。
しばらく待っていると、スーツ姿の男が襖を開けて入ってきた。
？「おや、先客が…。貴女が…例のエンジニアの方ですか？」
「私、宝生Aと申します。本日は碧棺左馬刻様からのご依頼で参りました、よろしくお願いします。」
突然入ってきたスーツの男に名刺を渡す。
？「これはどうもご丁寧に。私は入間銃兎、警察官です。よろしくお願いします。」
なぜヤクザの家に警察官がいるんだ。摘発中というわけでもなさそうだがそうでないなら一体何の用でここにいるのだろう。
突っ込むのも野暮だし警察に楯突くのはごめんだ。
「あの………本日のご依頼内容は……、」
銃兎「あぁ、それは左馬刻が説明してくれますよ。そろそろくるでしょう、ほらこの足音。」
荒っぽい足音が聞こえてくる。すぐに襖がパンッと乾いた音を立てて開けられた。
左馬刻「待たせたな。…お前が何かと噂のエンジニアか？」
「噂かどうかは分かりかねますが、フリーのエンジニアとして仕事をいただく身です。宝生Aと申します。
機械に関することならなんでも申しつけください。」
左馬刻「…仕事を始める前に言っておくことがある。…ここでやったことは他言無用だ。家族にも、ダチにも、誰にも言うな。」
「…ご依頼主様がそう仰るのなら。ただし報酬に反映させていただきます。」
左馬刻「…いくらだ？」
「どのような仕事かによります。ただのパソコンのシステムセキュリティ強化でしたらウイルス対策のソフトのお値段込みで2万円で結構ですが…、そんなことではないのでしょう？」
わざと探りを入れるように言うと左馬刻が舌打ちした。こちらも生活がかかっているのだ。金にはうるさくなくてはやっていけない。
銃兎「おや、左馬刻が押されるとは。これは面白いですねぇ。」
左馬刻「うるせえ。…お前にはこの組織のヤクのルートを探ってほしい。」
「…でしたら…10万円でお引き受けしましょう。」
左馬刻の目がわずかに見開かれた。
左馬刻「それで特定できるんだろうな？」
「それが仕事ですからもちろん。」
苦虫を噛み潰したような顔で左馬刻がそれでいいと返した。
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千(プロフ) - オーキッドさんなりのこだわりが感じられ中々定まらないのはそれだけオーキッドさんの小説への思いからだと思います。生意気な事書いてすみません。でもそれだけ大切なんだと私は思いました。感想だけで申し訳ありません (2019年5月20日 21時) (
レス) id: aa8fcb4cab (このIDを非表示/違反報告)
千(プロフ) - こちらこそ温かいコメントありがとうございます。無理せず更新頑張って下さい。楽しみにしてます。又こちらこそよろしくお願いします。夜遅くに失礼致しました (2019年5月19日 23時) (レス) id: aa8fcb4cab (このIDを非表示/違反報告)
オーキッド(プロフ) - 千さん» コメントありがとうございます、お優しい言葉かけに感謝いたします。これからもよろしくお願いいたします。 (2019年5月7日 15時) (レス) id: 500cf8b735 (このIDを非表示/違反報告)
千(プロフ) - この後凄く気になります。楽しみしています。無理しないでくださいね。更新楽しみに待ってます。 (2019年5月6日 23時) (レス) id: aa8fcb4cab (このIDを非表示/違反報告)
オーキッド(プロフ) - 夜桜 奏さん» コメントありがとうございます。素敵なお話だなんて嬉しいお言葉、感謝いたします。これからもよろしくお願いいたします。 (2019年5月6日 23時) (レス) id: 500cf8b735 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：オーキッド
| 作成日時：2018年12月2日 23時
