#迷える弱者は父を頼りて君を想う−004− ページ36
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「…………ふ、はっは！」
長い沈黙を破ったのは、パパの笑い声だった。
控えめに言って、自分の父親ながら、ちょっと情緒が可笑しい。悲しいけど、私に似てるわ。
「ちょうど良かった、そろそろ……校長先生、その携帯、貸して頂けますか？」
ネズさんが、何も言わずにスマホを差し出すと、パパはそれを操作し、ニュースサイトを開いた。
「速報のところ、声を出して、読んでみてくれないか」
何その公開拷問。いややるけどさ。
「速報……えっと、」
「『あの伝説のヒーロー・ハルピュイアが電撃復帰！ 窮地の雄英に救いの手か』……って、マジかよ！！？」
マイクさんの声が大きすぎたおかげで、会議室にいた全ての先生が、その内容を把握することが出来た。
「雷光さん、本当に……？」
「ああ。俺は……Aが勝己くんのことを、どれだけ大事に思っているかを知っている。それに、俺自身にとっても、勝己くんは実の子のようなものだからね、最善を尽くしたい。いいか？」
「……もちろん、良いに決まってるわ！ 私も協力する！」
パパとママの言葉が どれだけの力を持つのかは計り知れない……けど、
「あのハルピュイアの姿を再び見られるなんてな」
「それもご夫婦でなんて、……私、信じられないですよ」
先生たちの反応を見る限り、効果は絶大みたいだ。
「プレゼント・マイクくん。……君から見て、Aは、両親を危険に晒すような非情な子か？」
圧 が 強 い 。
ここまで来たらモンスターペアレントって奴じゃない？ もはやパパが悪役に見えるよ。
「すまないね、せっかく来てくれたのに、失礼な真似をしてしまって」
「いいえ、校長先生！ こちらこそ、ご迷惑を……雷光さんったら、家族のことになると周りが見えなくて、ふふ、困った人で、申し訳ありません」
何よりもママの顔がノロケてるんですが……今回は、感謝するしかないよね。
「パパ、ママ、ありが、」
『でーんーわーが――――――――来た！』
「着信音ダッサ！！！！」
あまりのタイミングの悪さに思わず本音を叫んじゃったよ！！！
「すみません、電話が」
そそくさと出て行くのはオールマイトさん、いやそんな気はしてたけど！ ……あれ？ 入ってきた時、オールマイトさんいたっけ？
(あんな濃い画風の人、ふつう気づくよね……？)
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#とある幼馴染への信念→←#迷える弱者は父を頼りて君を想う−003−
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Minthia(プロフ) - 薔薇さん» はじめまして、コメントありがとうございます。そう言って頂けて凄く光栄です＊ 私もニヤニヤしながら書いてます（笑） 少し重い展開になるかもしれませんが、ぜひ見守って下さい……！ これからもよろしくお願い致します！ (2020年5月5日 16時) (
レス) id: 5be8dd8b2f (このIDを非表示/違反報告)
薔薇(プロフ) - 初コメ失礼します。ここまで一気に読んでしまいました…！凄く面白くて、一人でニヤニヤしながら読みふけってしまいましたw執筆活動、頑張ってください！！これからも応援してます！！！ (2020年5月3日 10時) (レス) id: 917336ebd6 (このIDを非表示/違反報告)
Minthia(プロフ) - 夏終朝凪さん» コメントありがとうございます！ 感想に加えて温かいお言葉まで……本当に嬉しいです(*^-^*) ぜひニヤニヤしてください、私も書きながらニヤニヤしてます（笑） これからもよろしくお願い致します！ (2020年4月7日 10時) (レス) id: 5be8dd8b2f (このIDを非表示/違反報告)
夏終朝凪(プロフ) - すごく面白いです！続き楽しみです！作者さんのペースで頑張ってください！ニヤニヤしながら読ませていただきます……(。-∀-)すいません(笑)応援してます！ (2020年4月6日 21時) (レス) id: 8142368f1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Minthia | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kariya652/
作成日時：2020年3月27日 17時
