【七つの大罪】繰り返される邂逅、一縷の願い。【落ち未定】 (ページ16)

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＃13【厄災】ページ16

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「＿＿＿これが伝説の騎士団…?

　所詮伝説とは幻想に過ぎないのですか…?」

戦況は最悪だった

ディアンヌは恐らく戦闘不能､メリオダスの攻撃は尽く回避され…ギーラはバンの喉元に己のレイピアの切先を突き刺す

「……! ｯ､この魔力…!!」

「んおっ? なに?」

大地が震えるような魔力を感じた次の瞬間､バンの胸から突然別の切先が現れる。その切先はバンを通り越して､ギーラを殴打する

「＿＿＿やあ､バン」

突如現れた妖精王は私達には目もくれず､目前のバンに静かにそう言い放った

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＿＿キングが現れてから戦闘が終結するまでの時間はあっという間だった

圧倒的な魔力と､それを最大限に引き出すことの出来る神器『聖槍シャスティフォル』…王の名に相応しいと､心から思う

メリオダスの不意を突いた止めの一撃により､ギーラは一瞬にして元の世界に戻されてしまった

すると､私達の身体も空へと消え始めた

“この世界が本来此処にいるべきではない貴方達を拒絶し始めたようね”

バンの隣で､少女が告げる…多分､彼女とバンの想いが私達を此処に導いたのだろう。どうやらキングのバンに対する態度の変化も､彼女が原因にあるらしい

「……ねえ､貴方」

“!…貴方､私が見えてるの?”

「ええ…私の持ってる魔力の影響だと思うわ。…いえ､そんな事より……名前､教えてくれない?」

“わ､私は…エレイン。貴方は?”

「……Aよ。また､会った時は…宜しくね?」

“う､うん! よろしく…A!”

少女がぎこちない笑顔を見せた時､風景が瞬時に入れ替わる

「元の世界に戻ったらしいな!」

「ええ…結局､私達を死者の都に導いたのは……っんん?」

其処で私は王女の唇に人差し指を押し当てる

「その話は其処までよ…色々あるからね､みんな……っと。ギーラじゃない」

「成程な──自分を仮死状態にして死者の都に来たに来た訳か」

「つー事はボチボチ目を覚ますんじゃね!?」

「皆さん早く逃げましょう!!」

皆が各々の意見を述べる中､メリオダスが口を開く

「うんにゃ､俺に任せろ!!」

そう言ってメリオダスはギーラを連れて､何処かに去っていった

＿＿＿その後､ギーラが枢機卿となかなか愉快な会話を交わしたのは､また別の話

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