【七つの大罪】繰り返される邂逅、一縷の願い。【落ち未定】 (ページ14)

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#11【爆炎】ページ14

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「＿＿＿もー二人共何処行っちゃったの～!?」

ディアンヌが彼らの名を呼ぶ合間に､そんな愚痴を漏らす
まあ､その気持ちが分からないでもない…此方が苦労して追いかけているのに関わらず､彼らは猛スピードで何処かに行ってしまったのだ

「にしても此処……無駄に広いわね､これじゃあ見つけるの無理なんじゃない?」

実を言うと､あまり動き回りたくない。バンの様に誰かの魂と出会ったしまったら…そう考えると､虫唾が走る……死人の事はあまり考えないようにしよう

そういえば“エル”､最近静かにしてるな……死んでないよな､まさか

「…やーな予感がするな……」

不謹慎な思いが頭を過った時､突如目の前に長い黒髪が美しい女性が現れる……彼女はもしや､

「だ…誰? 突然何処から現れたの?」

ディアンヌが驚嘆の声を上げると､女性は意味深な言葉を紡いだ

「死んで来ました」

「はじめまして……〈憤怒の罪〉メリオダス､〈嫉妬の罪〉ディアンヌ
　……そして､〈蠱惑の罪〉A。聖騎士ギーラと申します」

独特の細目が怪しく光る……これはまずい

「い…今こいつ『死んで来た』って言ったけどよ…
　メ…メリオダス達とエリザベスちゃんを追う為に…わざと?」

「大義のためなればこの命などは豚畜生も同然」

そう言い切るギーラに憤る豚さんと､そんな豚さんに対してメリオダスがらしくない言葉を放つ

「…本気でやばい」

「……みたいね。私が知ってる彼女とは格が違う」

豚さんが「へ?」と声を漏らした次の瞬間､ギーラは容赦なく『爆炎』を発動し､辺りが火花に包まれる

メリオダスは豚さんに､王女を連れて逃げるように指示した…豚さん結構使えるじゃない

「どうか皆様､ご無事で…!!」

「それは無理でしょうね」

王女の祈るような声にも冷たく対応するギーラが､攻撃を開始する。開始早々に､メリオダスとディアンヌは彼女の力によって吹っ飛ばされる

「メリオダス!! ディアンヌ!!」

「他人の心配よりご自分の身を案じられては?」

ギーラの急接近に対して､何とか『生命』の魔力で対応する
腰の辺から現れた植物の蔦は､私を護る盾として､剣として､働いてくれる

「……ご忠告ありがとう､ギーラ。だけど私…貴方にそんな事言われる程､落魄れてないわよ
　………それにしても､『はじめまして』だなんて酷いじゃない」

　大事なものを守るため私は再び化物となる

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