【七つの大罪】繰り返される邂逅、一縷の願い。【落ち未定】 (ページ11)

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＃８【変貌】ページ11

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「＿＿＿＿っ、エルッ!!」

「A様っきゃぁっ!!!!」

「痛ったぁ……ｯ! 王女…ｯ…?」

力任せに体を起こすと、額がゴツン、と鈍い悲鳴を上げた……途端に電撃のような痛みが身体を駆け巡り、精神世界から抜け出した事に気づく

「っお! 漸く起きたのか､A」

「……此処は何処?」

「死者の都に1番近いと言われている集落! 今からバンを探しに行くんだが…来れるか?」

少しだけ状況が読めてきた

〈怠惰の罪〉キングを捜す為､死者の都に1番近いと噂される集落を訪れたメリオダス達。早速情報収集を始めようとした矢先､労働を拒んだバンが逃げた…とか大方そんな感じだろう

「うん､もう大丈夫」

「A様…お体、大丈夫なのですか?」

未だ額が痛むのか､潤んだ瞳で此方を見つめる王女…心配性だなあ､

「さっきはゴメンね､王女。…もう大丈夫だから…行きましょ?」

出来るだけ柔らかく微笑みかけると､王女は大きな瞳を丸くしきょとん､とした
その表情は何だか可笑しくて､思わずクスッと吹き出してしまった

「……っふふ。なあに? その顔」

「っい､いえっ! 唯､その……A様､スッキリされたお顔をされているというか……」

しどろもどろな王女を見て､少しからかってみたくなった私は可笑しいかしら? と意地悪に笑う

「そそそ､そんな事ないです!! なんていうか…凄く、お綺麗です」

「なんだエリザベス､俺という者がありながらソッチに走る気か?」

「ちょっと団長ぉ!! バンを捜しに行くんじゃなかったの!!?」

＿＿そうして一行は漸く､バンを捜しに出発したのだった

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「コラ!」

＿＿バンは誰かと､死闘を繰り広げていたようだった…というか､彼じゃなかったらとっくに死んでいたと思う

「みんなさっきから何さわいでんの? ん?」

ディアンヌと同時に視線を動かすと､幼気ない少年が浮遊していた……まさか

「「キング!!!」」

私が結論を出すより先に､メリオダスとディアンヌは確信していたようだ。…バンは納得していないようだが､私も本人とは思えなかった…いやだって､

「別人すぎじゃない…?」

「まぁ…若干やせたか?」

「若干じゃねえしそれ以前の問題だ♪」

これに関してはバンと同感だった

しかし…少年の手にしている槍は神器『聖槍シャスティフォル』に間違いなさそうだ

「ボクたちみんなキングの事を捜していたんだ!! また会えて嬉しいよ!!」

……あ､逃げた

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