3. ページ3
寝室の戸を開けておいたのが功を奏したらしい。
相馬さんが乱入してくれなかったらほんとにやられてたよ。
｢相馬さんありがとうございます！｣
｢え、何が何が？結構ほんとにやばかったの？笑｣
『相馬さーん邪魔しないで下さいよ笑』
あたしの上から降りたヒカルは目を擦りながらトイレ行ってくるわと呟いた。
心底残念そうな顔をするな、バカタレ。
とりあえずロケマサとまえっさんにグーパンを1発ずつ食らわせてから、メンバーのヘアメイク準備にとりかかった。
名人は後でいいと言うので、あたしは寝癖の爆発した相馬さん。捧さんはロケマサを手早く仕上げていく。
｢相馬さんてなんでこんないつも凄まじい髪なんですか笑｣
｢なーんでだろうね、寝相が悪いんじゃない？｣
｢それにしても酷いですよ｣
｢真顔で言わないで笑｣
霧吹きで水を吹きかけクセをとっているところにヒカルが帰ってきて、セット中の相馬さんの隣に座った。
いつもなら携帯チェックをし始めるのに今日は取り出しもせずじっと相馬さんを見つめている。
何か興味のあるものを見つけたんだろうか。
やってることは別に普段と変わらないと思うけどな。
しばらくあたしと捧さんの作業音と名人のパソコンの音で辺りが包まれる。
朝だからやっぱり眠いは眠いんだよね。
｢なにーヒカルそんな見つめて。俺なんかついてる？｣
もうすぐ終わるというところでやっと相馬さんがヒカルに声をかけた。
ヒカルの返事は早かった。
『いやAいつも俺のしかセットしやんのに今日は相馬さんやってるな思て』
捧さんとロケマサが目を合わせたのが分かった。
数秒後、ニヤつくのも。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 143人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
яeu(プロフ) - セティさん» ありがとうございます。ものすごくモチベーションになりますm(_ _)m 頑張りますね！ (2021年3月29日 21時) (
レス) id: c91b141c55 (このIDを非表示/違反報告)
セティ(プロフ) - はじめまして。続き楽しみにしていますので、無理なく更新していただけたら嬉しいです。 (2021年3月29日 15時) (レス) id: 1fbb8090be (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：яeu | 作成日時：2021年3月9日 21時
