検索窓
今日:9 hit、昨日:1 hit、合計:7,738 hit

8 ページ8

.



その日から、1週間にいっかい集まったあと中村くんと一緒に帰る日々が続いていた。

あの日よりも、もっと仲良くなって、中村くんのことをいろいろ知れた気がしてる。




何回目かの集まりがあった水曜日のかえり、中村くんがこんなことを言ってきた。



「あ、そうだこの近くにさ、新しいカフェができたらしくて。今水曜だから…土曜日の午後とかどう?いかない?」



『え!知らなかった〜いいよ!まってね…土曜日午前に塾で勉強してから、とかでもいい?』



「全然おっけー!楽しみ〜」



『おしゃれな感じなのかな?楽しみだね』



「んー俺も詳しくはわかんないんだよね〜」



『そうなんだ笑中村くんも塾から行く?』



「うん、塾で待ち合わせてから行こ!」



『はーい』



中村くんとわかれてから、電車に乗っている時に気づいた。マスクを、外すということに。中村くんのお顔がみれるのはうれしいけど、自分の顔を見られるのはとても緊張する。期待はずれだって思われたらどうしよう…






少し不安な気持ちで迎えた土曜日。

朝にもトーンアップする日焼け止めを付けてきたけど、今塾のトイレで少し身なりを整えている。薄くリップを塗ったり、少しでもよくみられるように。

中村くんと連絡しあって決めた時間に、塾の前。



『あ、中村くん。待たせちゃった?』



いつも水曜に会ってたから中村くんは制服だったけど、今日は私服。ロングコートが似合いすぎてる。



「ううん、ちょっと早く終わったから。」



『そっか…カフェってどこにあるかわかる?』



「…ちょっと調べていい?」



『ふふ、いいよ。』



「…あ、結構近いわ。こっちだ。」



そこから少し歩くと、本当に近くにあって。おしゃれな雰囲気だけどこじんまりとしたカフェ。

9→←7



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (18 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
116人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:カ リ ン | 作成日時:2021年3月10日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。