しりたい、きみのこと。 (ページ6)

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そんなこんなで。集まりのあと中村くんと勉強を教えたり、教えられたり。お互いの学校についてとかもいろいろ話して。
例の宮近くんとはずっとクラスが同じで、名前は漢字が違うけどふたりともカイト。それにもうひとりカイトくんがいるらしい。すごい。
この数時間だけど確かに仲良くなった気がする。

「あ、やべ忘れてた。そろそろ帰んなきゃ。Aちゃんはどうする？」

『んー私もそろそろ帰ろうかな…』

「じゃあ一緒にかえろ！駅までだけど。あ、先生から書類もらってくるから一瞬まってて！」

『わかった～』

荷物をまとめながら、中村くんを待つ。この前も思ったけど、改めて見てもどんどんかっこよく見えてくる。
男子校だって言ってたけど…中学の時から付き合ってる彼女とかいるのかも。
でもいたら2人で帰ったりしないよね…

できれば、いなければいいな、なんて。まだ話すの2回目なのに。

でも、中村くんのことをもっとしりたくて。この感情を否定することはできなかった。

「ねえねえ、Aさん？同じグループの楠木って言います！さっきも自己紹介したんだけど、莉奈って名前だからそれで呼んで？」

『…うん。莉奈ちゃん？』

「で、私は水島ののか！ののかでいいよ～」

『わかった、ののかちゃんってよぶね？』

「じゃあ私たちもAちゃんってよんでいいかな？」

『うんいいよ。』

「おっけー、ていうかさ…Aちゃんって中村くんと仲良いの？」

『まあまあ、かな。』

「さっき友達って言ってたから…私たちもさ、同じグループだから仲良くしたくて。中村くんの連絡先とか知ってる？」

『あー、知ってるけど…本人すぐ来ると思うし、聞いてみたら？』

「そうだけど、恥ずかしいじゃん！大丈夫！あとで中村くんに言っておいてもらえれば！」

『でも……』