常連さん（続編） (ページ5)

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～彪馬side～

目の前で言い合ってる2人の間に入る…

彪馬｢はいはい。イチャつくのはそこら辺にしてさぁ～レッスン始めよーぜ笑｣

洸希｢イチャついてねーし…｣

壮吾｢洸希が鈍感なだけだよ｣

毅｢ほんとそれ｣

洸希｢はぁ？｣

ホントだよ。こんなにも顔赤くして洸希こと見たくないって、カッコよすぎて見れないって事でしょ笑

なんでわかんないのかなぁ…？
Aの事見てれば分かるだろ普通

彪馬｢それにAも練習始めたら嫌でも見ちゃうだろうしね笑｣

からかい半分でAの頭に手を乗せてみたら、なんか更に赤くなって俯くA。やり過ぎたか？

洸希｢おい彪馬！人の彼女に手出すなよ？｣

彪馬｢あはは笑そんなんしないよ笑｣

すると左腕を引っ張られる感覚がして振り返るとAが居て少し屈むと小さな声で…

"ありがとう"

って目を見れば微笑むA。この時俺の中の何かが動いた気がした…

俺はまた屈んでAに小さな声で

"どういたしまして"

ってこれ以上は危ないと思ったからなのか、照れ隠しなのか分からないけど、俺は荷物の方へと逃げた…
後ろの方では笑い声が聞こえた

楽｢洸希ってホントないわ～｣

颯｢鈍感すぎるでしょ笑｣

壮吾｢まぁまぁ、逆に洸希らしいよね笑｣

ジャン｢まぁ、色々と後で楽しみな事あるからそこで暴露させましょうかね笑｣

『ジャンくん楽しみな事って何？』

ジャン｢んー内緒笑｣

洸希｢え、それ俺知ってる？？？｣

SD｢｢さぁ～？｣｣

田原｢ほら先生来たから練習始めるぞ！｣

｢｢はーい｣｣

いつもの立ち位置、いつもの目線…なのに……

鏡に映るAが居る。

それだけで俺の心をはね上げるのには十分な理由になるんだ…

レッスン中、さっき自分が言った言葉を思い出してしまった。

"それにAも練習始めたら嫌でも見ちゃうだろうしね"

自分が言ったのにも関わらず悔しい。Aの視線は洸希一筋。
一瞬でも俺を見てほしいから今日のレッスンは頑張ってみようかな…