問題児歌姫

第七話 ページ8

セブルスside


我輩は今とても気分が悪い


先程遅刻をしていた生徒をここまで連れて来たわけだが…



バタンッ！！

『お、遅れました〜…;』



扉を大きく開けたかと思えば、恥ずかしかったのかオドオドし始めた


恥ずかしいのならばあのように大きく扉を開けなければ良いものを…

「バカめ…」

小さくそう呟いた


あそこまでのバカはそういないだろう

そのせいで我輩は今機嫌が悪い


我輩は呆れながらにその『A』という娘の組み分けを見ていた


ハッフルパフか、レイブンクローか、グリフィンドールか…

はたまたスリザリンか


あの破茶滅茶な性格といい、遅刻をするなど…スリザリンの生徒ではありえない行動だ

頭もいいのかはわからないが、もってハッフルパフがいいところだろう

そんな思考を巡らせていると


《グリフィンドール！！！！》


！？

グリフィンドールだと…？
あんな小娘が…何故…


しかし組み分け帽子の組み分けは絶対だ

受け入れるしかあるまい


だが…

「…何故」

スリザリンではないのだ…


！！
わ、我輩は今何を思った…？
あんな小娘のことなど、我輩には関係ないはずだ

今は余計なことなどを考えている暇などない

ハリーポッターを監視しなくてはならないのだからな…



ﾁｸｯ


「？」


…何だ…？
今、胸が少し痛んだ気が…


気のせいだな



−−−−−−−−


組み分け帽子の声を聞き、歓声の上がるグリフィンドールと、その結果に満足していないスネイプ先生。スネイプは胸の痛みがなんなのか分からないまま、食事をするのだった…

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