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手越を探すか戻ってくるまで待つか迷ったけど、
収録時間までそんなに時間も空いてないから早めに
見つけ出して話し合った方が良いかなって思って楽屋を出た。
でも近くには手越の姿は見当たらなかったから
きっと走ってどこかへ行ってしまったんだと思う。
…手越が行く場所ってどこだろ。
やっぱり一人になれるところだよね。
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とりあえずトイレに来てみた。
もしかしたら個室にこもってたりするかもしれない。
……あ、個室鍵かかってる。
違う人だったら申し訳ないな、と思いながらもノックした。
すると、中から聞こえたのはよく耳にする声だった。
手越「はーい」
……まじかよ。
一ヶ所目でビンゴ。
向こうはノックしたのが俺だと気付いていないようで、普段の明るい声だった。
増田「……手越、開けて。」
手越「っ!…なんでまっすー…。」
増田「………今日さ、歌も歌うんだしこんな気持ちバラバラじゃ上手く歌えないじゃん。
もう一回ちゃんと話そう?」
少しの間沈黙が続いてから、やがて手越は鍵を開けて個室から出てきた。
手越「…………歌は二人の気持ちが合ってないと歌えないし。見てる人たちには完璧なものを見せたいから。」
増田「……ありがと。」
やっぱり、“完璧なものを見せたい“って気持ちは一緒なんだ。
俺たちは楽屋に戻って話すことにした。
だけど、楽屋まではずっと無言で、トイレから楽屋までの距離が異様に長く感じた。
増田「……俺はさ、別にお前に好きになられたくないわけじゃないの。
手越の想いが迷惑ってわけでもないの。
…たださ、ちょっと悲しかったんだよね。
ずっと相方として見てきた人に恋愛感情抱かれてたって言うのが。」
手越「…それだったら俺だって同じだよ。
いつまでたってもどれだけ頑張っても相方って壁を乗り越えられないのがすごい悔しかったよ。」
俺たちはスタッフに呼ばれるまでずっとお互いの言いたいことを言い合った。
でも、例えどれだけ話し合ってもたどり着く答えはひとつだけ。
『お互いに“相方“として一緒にいること。』
手越は最初は不満そうだったけど、やがて
「まっすーのこと困らせちゃってごめんね。」
って、謝ってもらった。
お互いに何度も謝りまくって、
俺たちはまぁまぁ良い雰囲気で収録に挑めた。
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星羅☆(プロフ) - K,K*マスパーナさん» わかりました。ありがとうございます!!明日保存しますね!! (2017年5月20日 21時) (レス) id: 6e720314f0 (このIDを非表示/違反報告)
K,K*マスパーナ(プロフ) - 星羅☆さん» 遅くなってごめんなさい!出しました! (2017年5月20日 16時) (レス) id: 33b015258a (このIDを非表示/違反報告)
星羅☆(プロフ) - K,K*マスパーナさん» いえいえ全然大丈夫です!!私も1日1コインなんです… (2017年5月18日 20時) (レス) id: 6e720314f0 (このIDを非表示/違反報告)
K,K*マスパーナ(プロフ) - 星羅☆さん» ごめんなさい、1日遅れそうです>< 1日1コインなもんで…… (2017年5月17日 21時) (レス) id: 33b015258a (このIDを非表示/違反報告)
星羅☆(プロフ) - K,K*マスパーナさん» わかりました!ありがとうございます!! (2017年5月17日 20時) (レス) id: 6e720314f0 (このIDを非表示/違反報告)
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