▽ マスシゲ ○ 【BL】 (ページ13)

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加「本、当に…?」

増「…うん」

加「……え、と……俺も、だよ…」

俺が返事をすると、一瞬目を真ん丸にしてからまた元の顔に戻るまっすー。

増「……俺の“好き“とシゲの“好き“は違うよ」

違くない。

そう言おうとしたけど、

逆にまっすーが俺に恋愛感情がない方の“好き“だったら?

今は酔ってるだけで、俺に対する気持ちは本当は大したことないとしたら?

そう思うと、すぐには否定できなかった。

増「……そうでしょ?」

加藤「…じゃあ、まっすーの好きはどんな好きなの」

俺がそう聞くと、再び俺に顔を近付けてキスをするまっすー。

でも、そのキスはさっきの軽いものとは違って、次第に深くなっていった。

加「ま、っす…くるし…」

まっすーの腕を掴むが、ふりほどかれる。

増「ﾊｧｯ…ん…」

俺の口の中で拙く舌を動かすまっすー。

まっすーのﾃﾞｨｰﾌﾟは下手なはずなのに、なんだかすごく気持ちよかった。

とろけそうなくらい甘いキス。

まっすーの舌からほのかに感じるお酒の香り。

俺は、全力でまっすーを受け入れた。

しばらくして口を離すと、まっすーは俺に笑みを浮かべて言った。

増「これが俺の好き。シゲ、受け入れてくれてたけどどうなの?」

加「…俺は、全然良かった……と、思う……」

気持ちよかった。

男なのに、平気だった。

やっぱり、まっすーが好き。

そう、再確認もできた。

加「……これ以上のことも、したい」

増「っは?」

加「……やだ.?」

増「……俺、男とやったことないし…」

……まぁ、当たり前か。

ちょっと甘えてみた自分がバカだった。

増「…別にシゲだから良いんだけどさ。」

加「え?本当??」

増「うん。」

自分でもわかってた。

絨毯に小さなシミができてること。

こんなに感じるのなんてまっすーくらいだ。