迷探偵の彼女は笑う (ページ9)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:2,212 hit

傑作だなページ9

身支度を済ませ昨日と同じようにゲートを潜る

[自然豊かな所だね]

『そうだね……
あ、前から誰か走ってくる』

岡の下から誰かが走って来る
そこには兎の特徴をもつ男性が居た

私達の前でピタッと止まると服についた埃を払い眼鏡に触りながら話始めた

[俺が白兎だ
お前達がクトゥルフ探偵事務所の探偵だな？]

『そうです！
依頼人の白兎ですね』

[そうだと言っただろう…
仲間の所に案内する、付いてこい]

地図を広げるとそれを見ながら走り始める
何だか口が悪い兎さんだな()

走りはじめて2分が経った頃だろうか

潮の匂いが何処からか漂ってきた
前方に広い海の様なものが見えてくる

[ここは【旧エリア(アニマルズフォレスト)】のエリア内にある【カイ】だ]

[カイ…？
海ってことかな？]

[あぁ、ここには三つのエリアがあり
それを合わせて【陸海空(ﾘｸｶｲｸｳ)】と言うからな
だからここの名前は【海(ｶｲ)】だ]

ﾍﾟﾗﾍﾟﾗと話ながら海の縁を歩いていく

[すみません白兎さん
私こう見えて泳げないんです……
海の中にはいるとなると少し難しく……]

イライ…そんな事を考えてたのね

イライの発言に白兎は目を丸くしたあとお腹を押さえながら笑い始めた

[ハハッ
お前海の中を泳いで情報収集すると思ってたのか!?
これは傑作だなっ]

笑いすぎでか出てきた涙を片手で拭いながら彼は先を指差した