迷探偵の彼女は笑う (ページ4)

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違う次元ページ4

『ここが……ワープステーション』

私達の目の前に広がるは

沢山の時空の歪み

[A…これだけは言っておくよ]

そう言いながら振り返ったイライは少し難しい顔をしていた

[ここから行くのはこの次元ではないいわゆる異次元だ。くれぐれも騒ぎを起こしたりはぐれたりしてはダメだよ？]

イライはそう言うと私の手を取りエリア5の3(ニドサアキングダム)と書いてある看板がある歪みへと入っていった

激しい眩しさに私は目をつぶった

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[A、もう大丈夫だよ]

優しいその声にゆっくりと目を開けると目の前にはさっきのステーションとは違い
綺麗なお城が建っていた

『ここが…エリア5の3(ニドサアキングダム)？』

[あぁ……さぁ、依頼人の所へ向かおう]

イライはそう言うとお城の方へと歩いていった
私も小走りでイライに着いていった

お城の中へ入るとこちらに駆け寄ってくる人影が見えた

[君達よね、クトゥルフ探偵事務所の探偵って…]

そう言った彼女はピンク色の髪に金色の装飾と可憐に咲いた紅色の花がついた黒色の服を着ている可愛らしい子だった

[君が懐古さんだね、私はイライ・クラークだ]

『私はA・トロンプーズです、よろしくお願いします！』

[えぇ、よろしく頼むわ…]

[早速ですが探してほしい人物…とは]

[…彼よ]

胸元から出した写真には
紺色の髪に彼女と同じような金の装飾と花を着けた青色の服をきた方が写っていた

彼女はその写真をぎゅっと握りしめると震えながら口を開いた

[彼は……明瞭。私の相棒の傭兵よ]