2.日常のなかの異 ページ2
ｷﾞｨｨ
ｶﾞｼｬﾝｯ！
[おい！起きろNo.1207！]ｶﾞｼｯ
男はそう言い私の髪を掴んだ
なんだもう朝なのか
『はっ、いつもご苦労だな』
[ｯﾂ!さっさと起きて手術室へいけっ！]ｲﾗｯ ｺﾞｯ
殴らなくてもいいじゃないか…
『…』
私は監視されながら実験室へ向かった
冷たいタイルを裸足で歩く
ヒタヒタと足音を立てないようにして歩く
今日で恐らく938回目だろう…
なにがって？
実験されたかずのことだよ
最初は薬を飲むだけや心拍数を数えるだけだったが最近はへんな液体を体に注入されたり、手術されたりで忙しいよ…
[No.1207、入れ]
『…』ｷﾞｨｨ
[今日はこの結晶を飲んでもらう]
そう言い実験員が出したのは瓶のなかに入った青い結晶
『…飲むんですか？』
[そうだ、早く飲め]
『…ﾊﾟｸｯ…うっ、ｺﾞｸｯｹﾞﾎｯｺﾞﾎ』
結晶を飲み込んだ私は部屋へと戻された
結晶は今頃私の胃酸に溶かされてるかな…
『はぁ…』
ため息をつき鉄格子で出来た窓に近づくとミミズクが来てくれていた
彼女はベリー
私の部屋に何故か毎日くるミミズク
てを伸ばすと顔を近づけてスリスリしてくれる
毛並みはふわふわしていてさわり心地がいい
手を離すとホーと鳴いた
そして外をみた
『ごめんねベリー…私外にはいけないんだ』
私がそう言うと腕をつつかれた
そしてまた同じ方向をみた
ん？そっちになにかあるの？
『ごめんね、ベリー』
私はベリーを少しずらし窓から外をみた
『…人？』
施設の前の森に誰かが立っている
目がいい私だが、あれは恐らく施設の人ではないだろう
『…売人には見えない、誰だろう』
その人の事をじっと見ているとベリーがその人の所へ飛んでいってしまった
『え！ベリー！』
…ベリーはその人の肩に止まった
『ん？んんん？知り合いかな…』
フクロウと向き合ったその人は私の方をみた
よく見るとその人はアイマスクをしていて茶色のコートを着ている
その人は私の方をじっと見ると去っていった
『…誰だろう？』
私はそのあとの事を予想していなかった
まさかあんな事件が起こるだなんて
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かりんとう(プロフ) - 天ぷららさん» ありがとうございます<(_ _)>ネタが尽きつつありますが頑張って完結させます！ (2021年5月20日 0時) (
レス) id: 656a7fdf21 (このIDを非表示/違反報告)
天ぷらら - 凄く面白いです！更新頑張ってください！楽しみにしています！し (2021年5月19日 21時) (レス) id: e75c2fc837 (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう(プロフ) - あかり510さん» 応援してくださいませ旦那様((( (2021年2月19日 22時) (レス) id: 656a7fdf21 (このIDを非表示/違反報告)
あかり510 - かりんとうさん» これからも応援しますぜ奥様← (2021年2月18日 19時) (レス) id: 3f067938ed (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう(プロフ) - あかり510さん» 嬉しいですｸﾞﾍﾍ((( (2021年2月11日 17時) (レス) id: bea11597dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かりんとう(≧▽≦) | 作成日時：2020年2月24日 14時
