僕らが見たのは青春のすべて ページ11
今、“久しぶり”って言ったよなぁ?
ていうことは、
錦「ほんまに、Aなん?、」
Aは俺の問いに頷いた。
「口止めのために来たんでしょ?安心して、
付き合ってたことは誰にも言わないから。
これからは仕事相手としてよろしくね。」
タバコの吸いがらを捨てて、喫煙室を出ようとする
A。
錦「ちょっ、待ってや!」
思わず、Aの手を掴む。
錦「口止めのために来たんやないで。
俺、Aと話したいこといっぱいあんねん。」
「…………。」
錦「ちょっとだけでええから、時間くれへん?」
やっと、やっと会えたんや。
お願いやから、こっち向いてや。
「…私は話すことないから。
早く手離して?誰かに見られたらどうするの。」
振り返ることなく、淡々と話すA。
錦「嫌や。
Aがこっち見るまで離さへん。」
「…………これで良い?ほら、早く離して。」
俺の言葉を聞いて、渋々振り向くA。
俺はAから手を離す。
仕事のときはニコニコしとったのに、
今はずっと無表情。
そんなに、俺と話すの嫌なん?
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知華(プロフ) - ミステリアスになってきましたね〜更新待ってます。 (2018年4月24日 14時) (レス) id: 954e424a96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:flower | 作成日時:2018年2月23日 22時